ナクソス・ミュージック・ライブラリーの近況…
ナクソス・ミュージック・ライブラリーが新しくなって、使いやすく感じられるようになった。ただ分類が間違っていたりして、まだまだヒューマン・エラーが多いようではあるが、人がやっているのだから、細かく目くじらを立てて怒るよりも、皆でより良いものにしていく方が、ずっと建設的だと思う。
何しろ、月々わずかな額で音楽資料室を持っているようなものだからである。この事業が末永く続き、我々の音楽生活をより豊かにしてくれることを心から願わずにいられない。
こんなことを書いたのも、最近、ドイツのカプリッチオ・レーベルやスイスのチューダー・レーベルがナクソス・ミュージック・ライブラリーに参戦したことが私にとって大事件となっているからである。
ちょっとフライング気味に公開されていたようだけれど、マルタ・アルゲリッチとベルティーニによるラヴェルのピアノ協奏曲があったり、ジョナサン・ノット指揮のシューベルトの交響曲全集があったり、そして私の無人島へ持って行く10枚に入っている白井光子さんのブラームスの歌曲集があったり…。
こんなことならCDを買わないでおけば良かったなどとは私は思わない。それよりも、多くの人達にこの名演がいつでも聞ける状態になったことを喜びたい。
これから更にカタログが充実していくことを希望する。スイスのMGBレーベルやclavesなど私が個人的に待望するレーベルはまだまだあるし、ナクソスに参加してもほんの数枚分だけで終わっているレーベルもある。
これらが充実していってくれれば…。売れ線のものはまだアップされることなく終わっているが、できればあまり出し惜しみしてほしくないが…、レーベルの警衛もあるのだろう…。はやくハンドリー指揮のバックスの交響曲全集がでないかな…。CDはもう持っているのだけれど…(笑)。

ちなみに私はナクソスのまわし者ではありません。念のため…。
今、仕事をしながらシュタドルマイヤー指揮バンベルク交響楽団によるラフの交響曲第1番を聞いている。同じナクソスにあるフリードマン指揮のものと随分違う。長い間この演奏だけしかCDで手に入らなかったのだが、このシュタドルマイヤー盤が出て選択肢が増えたというよりもこの曲の決定盤が登場したというのが印象だった。(すでにCDは持っているので、新たにナクソスで聞くこともないのだけれど…)
このシュタドルマイヤーのラフの交響曲(まだ二番は出ていない?)、なんて良い演奏なんだ。フリードマンも決して悪くはなかったけれど…これでフリードマンの録音とは「さよなら」である。感謝しつつ…。
by Schweizer_Musik | 2008-12-10 06:24 | 日々の出来事
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