ストラヴィンスキーの春の祭典
昨日の現代音楽の授業では久しぶりに(どうも昨年は取り上げなかったようだ…)「春の祭典」を簡単に紹介するということをした。
スコアは1947年版を使ったけれど、改訂癖のある彼のあまり評判のよくない版の一つでちょっと心苦しいところはあったけれど、楽譜は多分カラヤンやシュミット=イッセルシュテットもこのスコアを使ったはず…なので、私の宝物の一つだ。
大学生の時にどうしてもほしくて、お金を借りて買ったものだ。高かった…。コンダクター・スコアなので大きいのが良いのだ。何しろ読みやすい。少々老眼が入ってきた私にも大変読みやすいという点で、重宝している。

ポリ・コードとリズムの増幅などについてスコアを確認させてから聞かせたのが、小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏だった。
何故かこれがHDに入っていたのだけれど、全く感心しない演奏で、ボストン交響楽団も大したことはなく、授業が終わって即刻削除した。私はデイヴィスとコンセルトヘボウ管の演奏を入れておいたつもりだったが、どう間違えたのか…。
で、悔しいので、今デイヴィスの演奏を聴き直してみて、やはりこれが超がつくほどの名演であることを再確認したところである。
1947年版が初期の版とどう違うのか、聞いてわかる人はいないのでは?と思う。私は自慢ではないが、よくわからない。スコアも2冊も持っていないので…細かく調べていないのでわからないのだけれど、クラフトに訊ねた人の話では、ストラヴィンスキーが自分で指揮できなかったから(1947年の)改訂版が出たのだそうだ。
そう言えば、こうした変拍子に慣れていないとおぼしきカラヤンやシュミット=イッセルシュテットが1947年版を使っているのは偶然なのだろうか?
ともかく、オーケストレーションの魔法があちこちにある五管編成の大作である。ホルンが最低でも8本必要なのだから…。
人気曲だから、そうオケの事務局は文句を言わないかも知れないけれど、この曲をやるには臨時奏者をたくさん連れてこないとできない。とてもお金のかかる曲でもあるのだ…。それでチケットが売れなかったら…。オーケストラの運営をしている人は想像すらしたくない話であろう…。

今日は、久しぶりにラミュが書いた(あの兵士の物語やきつねの台本作者でスイスを代表する詩人の一人)「ストラヴィンスキーの思い出」という本を読んでいる。
さっき、検査で近くの大きな病院に出かけ、待ち時間に読んでいたのだけれど、レマン湖畔の風景が懐かしく思い出され、ちょっと夢中になっている。
デイヴィスの名演とともに、この本のページをめくるのはなんて幸福な時間なのだろう!!
by Schweizer_Musik | 2009-02-05 12:24 | 授業のための覚え書き
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