「夜のガスパール」分析 その4
第1曲「オンディーヌ」その3

提示部を終わって展開部に入る。
二つの主題が大変似たものであるため、展開部では新たな主題(メシアンは第3主題と呼んでいる)を使っている。

展開部は5つの部分に分かれている。

展開部第1群
まず、展開部主題(第3主題)が低音で提示され、それに対して耳慣れた第1主題の動機が応え、交互に現れて展開部がはじまる。その最初の部分を次にあげておく。
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転調して繰り返され第2群へ。

展開部第2群〜第3群
更に転調し、ハープを模したアルペジオに乗ってオクターブで重ねられた右手高音部での第2主題がフォルテで、そして左手の低音で展開部主題(第3主題)が応え、反復し、大きなディナーミクの変化(クレッシェンドなど)が与えられる。
右手は三度、四度などの高速の音階で、ショパンの三度のエチュードなどの遠い谺を聞くこととなる。そして、第3群で展開部主題が繰り返され、上行音型が強調される。メシアンによれば、「どの波も流れも私のお城にうねってやってくる小径、そして私のお城は、湖の底、火と大地と空気の織りなす三角形の中に、流れるごとく建てられています。」を表現しているという。
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展開部について、更に続く。
by Schweizer_Musik | 2009-04-02 12:11 | 授業のための覚え書き
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