今日の授業とナクソスのグリーグ…
作曲者 : GRIEG, Edvard 1843-1907 ノルウェー
曲名  : 抒情小品集 第2集 Op.38 (1883) -06. 悲歌 "Elegie" (ダン・ウィルレット編曲)
演奏者 : ミズーリ木管五重奏団【スティーブ・ゲイベル(fl), ダン・ウィルレット(ob), ポール・ガリトソン(cl), マルシア・スペンス(hr), アルビー・ミックリッチ(fg)】
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グリーグの抒情小曲集に、グリーグ自身によるオーケストラ編曲があるが、それもほんのほずかで、木管五重奏などのアンサンブル用となると更に少ない。
しかし、グリーグのこの作品群はインスピレーションの宝庫であり、様々な編成に耐えうるものが数多く含まれ、もっと多くの編曲ものが存在していても良いと思うのだが、曲自体が少々マイナーな存在であるためか、そうした編曲ねのはほとんど聞いたことがなかった。
それで、私などはオーケストレーションの授業で度々きの曲集を取り上げ、様々な編成に編曲してみるということを学生たちにやらせていたのだが、こうしてプロ(ここではオーボエを担当しているダン・ウィルレットが編曲している)の手による編曲は、さすがに学生たちのつたない編曲とは段違いであるけれど、やはり想像通り、とても面白いものだった。
編曲そのものは常識的なもので、私が授業で作例として提示しているものとそう大きく変わる物はなかった。
しかし、これからは私が作らなくてもこれを聞かせればいいということで、大分楽になったなと思ったりしている。
演奏はそこそこのもので、それなりに聞かせてくれて、満足である。音色の面でもう少し磨きがかかれば更に言うことなしだが、これは贅沢な注文と言えよう。

さて、今日の授業のアレンジの課題の作例を以下にあげておこう。今日は私が授業用に作ったワルツなどで行ったが、これはイベールの3つの小品の3曲目を参考にすれば、簡単に作ることができる。
今日の授業では、特に2曲目のコンデンスを作るところから行ったが、スケッチの大切さを肝に銘じ、スコアを丁寧に読むことを心がけてほしい!!

ついでながら、以下の作例はコンデンスを木管の楽譜の下にのせている。ピアノと木管五重奏ではないので、ご注意を!!

またこの前の授業での音だしのデータは、以下の今日の作例などとともにこちらにある。各自必要なものをダウンロードされたし!

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今日はもうくたくたなので、いただいたメール、あるいはコメントへのお返事は明日にします…。
by Schweizer_Musik | 2009-05-27 22:30 | ナクソスのHPで聞いた録音
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