レーガーのクラリネット五重奏曲
作曲者 : REGER, Max 1873-1916 独
曲名  : クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.146 (1915)
演奏者 : アンサンブル・アヒト【グィド・シェーファー(cl), アンネット・フィーアマン(vn), カテリーン・シェイット(vn), アントニア・シーゲルス(va), インゴ・ツァンダー(vc)】
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北ドイツのオーケストラに在籍する演奏家たちが集まって作っているアンサンブル・アヒトの2003年リリースの一枚が、ナクソスにあったので聞いていた。
以前に「音楽を聞こう」で秋のシリーズでとりあげたので、また重ねて…という気がしないでもなかったが、良い演奏だったので、もう一度とりあげる気になった。(以前の記事はこちら…音は今ではナクソスにあり、こちらからどうぞ)

シェーファーの演奏は、ライスターのそれよりもずっと生きた音で、私の好みである。弦の響きについては、フォーグラー・カルテットに一日の長があるが、このアンネット・フィーアマン他の演奏も決して侮れない出来映えであると思う。
幻想的で思索的なこの音楽は、ブラームスのクラリネット五重奏曲を好きな人ならば、きっと気に入るものと思われる。そして、この演奏は賞味期限切れのライスター(このフォーグラーとの演奏はまだ良い状態を維持しているが…)よりも、私はこのアンサンブル・アヒトの演奏をより高く評価する。他にはフックスの演奏(こちら)も良いので、興味のある方はどうぞ。
しかし、なんと良い音楽なのだろう。第3楽章を聞きながら、その夢のような美しさに浸り、かつてこればかり聞いて過ごした高校生の頃に心はすぅーと戻っていったものである。
この曲の良い演奏が揃ってきた。うれしいばかりである。

雨が降り続いている。梅雨らしい一日となりそうだ。湿ってはいるが、冷ややかな空気が窓から流れ込んで来る。気持ちの良い一日となりそうだ。
お昼は久しぶりの目ざしを頂きながら、ぬる燗を二合ほど呑む。そろそろ昼寝でもしよう。ではまた夕刻に…。
by Schweizer_Musik | 2009-06-21 13:38 | ナクソスのHPで聞いた録音
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