プッチーニのトスカをザバータとカラスの歴史的名盤で…
作曲者 : PUCCINI, Giacomo 1858-1924 伊
曲名  : 歌劇「トスカ」(1896-1900)
演奏者 : ヴィクトル・デ・ザバータ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団, 合唱団(ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ合唱指揮), マリア・カラス(sop/トスカ), ジュゼッペ・ディ・ステファーノ(ten/カヴァラドッシ), ティト・ゴッビ(br/スカルピア), フランコ・カラブレーゼ(bs/アンジェロッティ), メルキオーレ・ルイーズ(br/堂守), アンジェロ・メルクリアーリ(ten/スポレッタ), ダリオ・カゼルリ(bs/シャルローネ/牢番), アルヴァーロ・コルドヴァ(羊飼い)
CD番号 : EMI/TOCE-6157〜58
ナクソスの復刻盤はこちら

誰に聞いたって「トスカ」を聞くならまずこれを薦めるに決まっている、歴史的名盤というか、名盤中の名盤である。録音が古いというのが難点で、それ以外にこのCDの欠点を見つけるのは難しい。
絶頂期のマリア・カラスの声の威力は絶大である。彼女と完璧なコンビを誇っていたジュゼッペ・ディ・ステファーノのカヴァラドッシも多分これ以上の歌唱は難しいのではないか…。そして憎まれ役のスカルピアを歌うティト・ゴッビの凄さ…。そしてそれを支える雄弁極まりない名匠ヴィクトル・デ・ザバータの指揮するスカラ座のオケ…。
へそ曲がりの私は、他の演奏を探してみるのだけれど、どうしてもこれ以上のものを見つけられず、カラヤンのグラモフォン盤を聞いて、これも良いなと、無理矢理自分を納得させている始末である。
久しぶりに聞いて、やはりこの録音に勝るものなど、今後も出てこないのではと思ってしまう。幕切れ間近のカヴァラドッシとトスカの幸せな会話から、スカルピアの奸計によってカヴァラドッシが処刑されてしまい、そのことに気づいたトスカの戸惑いと怒り…。そのあまりに大きなどんでん返しをプッチーニはスコアに描き尽くしている。そしてこの凄い音楽家たちがその絶頂期にこのプッチーニのスコアに取り組み、完璧な演奏を残してしまった。後に続く者にとっては迷惑千万なことかも知れないが(笑)、この演奏が残されたことに感謝すべきなのだろう。
音だけで、この説得力なのだ。実際に歌劇場で見たらもう死んでも良いと思ってしまうに違いない。酷い音と画質の画像が残っているが、あれも何度か見た。あんなものでも結構私は感動していた…。
ナクソスにも復刻されているので、聞いてみたい人はどうぞ!対訳も売っている。出来れば対訳をちゃんと読みながら、味わうべし!!
by Schweizer_Musik | 2009-07-08 22:40 | CD試聴記
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