知らなきゃ恥ずかしい名曲 + @ (N-O-P-Q)
N

ニールセン(NIELSEN, Carl 1865-1931 デンマーク)
411) 交響曲 第2番「四つの気質」Op.16 FS.29 (1901-02)
演奏はチョン・ミョンフン指揮 エーテボリ交響楽団

412) 交響曲 第3番「ひろがりの交響曲」Op.27 FS.60 (1910-11)
演奏はミハエル・シェンヴァント指揮 デンマーク国立放送交響楽団

413) 交響曲 第4番「不滅」Op.29 FS.76 (1914-16)
演奏はオスモ・ヴァンスカ指揮 BBCスコットランド交響楽団

414) 交響曲 第5番 Op.50 FS.97 (1921-22)
演奏はチョン・ミョンフン指揮 エーテボリ交響楽団

416) ヴァイオリン協奏曲 Op.33 (1911)
演奏はアルヴェ・テレフセン(vn), ユーディ・メニューイン指揮 ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団


パッヘルベル(PACHELBEL, Johann 1653-1706 独)
417) 3声のカノンとジーク ニ長調 "Kanon und Gigue in D-Dur für drei Violinen und Basso Continuo" (1680頃)
演奏は編曲版でジークが省略されているがアイオナ・ブラウン指揮 アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズが良い。


O

オケゲム(OCKEGHEM, Johannes 1410頃-1497 フランドル)

418) レクイエム (1480頃)
演奏はボー・ホリテン指揮 Musica Ficta

419) ミサ・ミ・ミ "Missa Mi-mi" ("Presque transi")
演奏はヒリヤーなどの名演で聞き慣れた耳には少し鈍重に感じるがディートリヒ・クノーテ指揮 カペラ・リプシエンシス他で。


オッフェンバック(OFFENBACH, Jacques 1819-1880 独→仏)
420) バレエ音楽「パリの喜び」-(マニュエル・ロザンタ−ル編曲)
演奏はマニュエル・ロザンタ−ル指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
マニュエル・ロザンタ−ルの作品と言っても過言ではないが、オッフェンバックの様々な作品から音楽を集めてバレエ音楽に作り直したもので、有名なホフマン物語の「舟歌」などもこの中に入っている。自演物としては大変クオリティが高いが、名指揮者としても知られるロザンタール故、当然のことであろう。ただ、EMIなどへの若い頃の録音の方が颯爽としていて良かったが、録音時九十才をはるかに越え、100才に近かったはずで、それだけでも凄いと感嘆せざるを得ない。

421) 喜歌劇「天国と地獄」序曲
演奏は古いものでよければユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団のもの。新しいものでは若干ピントが暈け気味であるがエーリッヒ・カンゼル指揮 シンシナティ・ポップス・オーケストラがかろうじて…。他に喜歌劇「美しきエレーヌ」序曲 (1858) "La Belle Helene, Overture"などもあり、ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCフィルハーモニー管弦楽団のとても良い演奏がある。ちなみにこのアルバムは他にもオペレッタなどの名作の序曲やバレエ音楽が集められていて、とてもよく知られた曲ばかりなので、聞いて損はない。

422) 歌劇「ホフマン物語」(1881)
演奏はドイツ語の抜粋かハンガリー語の録音か古いものかという究極の選択であるが、仕方ないのが古いモノラルの録音からアンドレ・クリュイタンス指揮 パリ・オペラ座管弦楽団, 合唱団他の演奏で。1948年3月11,12日の録音だが、それなりの解像度を確保しているので、比較的聞きやすい。


オルフ(ORFF, Carl 1895-1982 独)
423) 劇的三部作 第1作世俗の賛歌「カルミナ・ブラーナ」(1935-36)
演奏はこの曲の斬新さを強調したかのようなケーゲル指揮か、より普遍性を備えたギュンター・ヴァント指揮から聞くと良い。他にイリヤ・ストゥーペル指揮のものもなかなか良い演奏だ。
古い世俗の歌をもとにした作品で、古い旋法によるメロディーが力強い生命力を獲得しているが、歌詞もかなり猥雑なものというのも影響しているものとおもわれる。全三部作だが、これだけが大変人気を博していて、数多くの録音が存在する。



P

パガニーニ(PAGANINI, Niccolo 1782-1840 伊)
誤解を恐れずに言えば、歴史上、彼ほど多くの影響を与えた音楽家は少ないと思う。Op.1のカプリースは現代に至るまで、大変多くの作曲家にインスピレーションを与え続けている。
リストは彼のヴァイオリンの技術をピアノでやろうと夢を見、ブラームスやシューマンもそれに夢中になった。技術偏重のイメージ故か、どうもベートーヴェンなどのように難しいことを言っているように思わせる音楽がもてはやされる日本では、どうも評価が今ひとつのようである。
実に残念なことだ!!ぜひ心して聞くべし!!
424) ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6 (1817-18)
演奏はイリア・グリンゴルツ(vn), オスモ・ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団

425) ヴァイオリン協奏曲 第2番 ロ短調「ラ・カンパネラ」Op.7 (1812?)
演奏はユリアン・シトコヴェツキー(vn), マルク・パーヴェマン指揮 ソビエト国立放送交響楽団
フジコ・ヘミングの演奏で有名なリストの「ラ・カンパネラ」はこれが原曲。

426) ロッシーニの歌劇「モーゼ」の「汝の星をちりばめた王座に」による幻想曲 (1819)
演奏はイリア・グリンゴルツ(vn), イリナ・リュミーナ(pf)
G線だけで演奏するこの曲のアイデアの凄さ、テクニックの恐ろしさ…。ロッシーニのオペラを知らなくてもこの変奏は知るべし。

427) 常動曲 Op.11 Mouvement perpetuel
演奏はルッジェーロ・リッチ(vn), ルイス・パーシンガー(pf)

428) 24の奇想曲 Op.1 (1805)
演奏はレジス・パスキエ(vn)

429) パイジェルロの歌劇「美しい水車小屋の娘」より「うつろな心」による変奏曲 Op.38 (1820)
演奏はイリア・グリンゴルツ(vn)


ペンデレツキ(PENDERECKI, Krysztof 1933- ポーランド)
まだ評価が定まったというわけではないが、ポーランド楽派の旗手として一世を風靡した時代の作品から以下の曲をぜひ!!
430) 広島の犠牲者に捧げる哀歌 (1960) "Threnody for the Victims of Hiroshima for 52 stringed instruments"
演奏はヘルベルト・ケーゲル指ライプツィヒ放送交響楽団揮

431) ルカ受難曲 (1966)
演奏はアントニ・ヴィト指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団他


プーランク(POULENC, Francis 1899-1963 仏)
432) シンフォニエッタ (1947)
演奏はパーヴォ・ヤルヴィ指揮 タピオラ・シンフォニエッタ

433) バレエ音楽「牝鹿 "Les Biches"」(1923)
演奏はヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 アルスター管弦楽団
他「典型的動物」など名作もある。

434) ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲「オーバード」(1929)
演奏はロクなものがなくジョーンズ(pf), ポール・フリーマン指揮 ロンドン交響楽団はピアノがもっと上手かったら、そしてオケがもっとまじめにやって居れば…そして録音がもちょっと良ければ…と思って聞くと何とか…。ああタッキーノあたりの録音を聞いてほしい。

435) オルガン協奏曲 ト短調 (1939)
演奏は重厚なオリヴィエ・ラトリ(org), クリストフ・エッシェンバッハ指揮 フィラデルフィア管弦楽団。もしくは、軽快なフィリップ・ルフェーヴル(org), ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立管弦楽団が良いかと思う。イアン・トレーシー(org), ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCフィルハーモニー管弦楽団の演奏は良いのだけれど、ちょっと残響が多すぎ、ディティールが不明瞭である。
他に平均点的ではあるが、ヨアヒム・ダーリッツ(org), クラウス・ペーター・フロール指揮 ベルリン交響楽団は、オルガンがちょっと淡々とし過ぎな気がするのだけれど、まずまず。オルガンが電子オルガンみたいでちょっと落ち着かないのでやはり四番手かな…。

436) クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」(1927-28)
演奏はエリーザベト・ホイナツカ(cemb), ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立管弦楽団
本当はピアノ協奏曲 (1949)をあげたかったのだけれど、ナクソスになんとこれがないので、仕方なくこちらを二台ピアノのための協奏曲もありそれはローランド・ペンティネン(pf)他で。

437) 六重奏曲 (1930-32/1939-40改訂)
演奏はスティーヴン・ハフ(pf), ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団

438) フルート・ソナタ (1956)
演奏はウォルフガング・シュルツ(fl), 乾まどか(pf)

439) 世俗カンタータ「仮面舞踏会 "Le Bal Masqué"」(1932) (M.ジャコブ詩)
演奏はピエール=ミシェル・デュラン指揮

440) スターバト・マーテル (1950)
演奏はライブらしいノイズが気になるがマルチェロ・ヴィオッティ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団がとても良い。ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮なども良いとはいえ、冒頭が遅すぎる。
この作品は、20世紀に書かれた宗教音楽で、マルタンの複合唱のためのミサとともに最も美しいものである。まだ知らないという方にはぜひお薦めしたい。

441) 歌劇「カルメル会修道女の対話」
演奏は英語上演であるがポール・ダニエル指揮イギリス・ナショナル・オペラ管弦楽団他


プロコフィエフ(PROKOFIEV, Sergei 1891-1953 露)
442) 交響曲 第1番 ニ長調「古典」Op.25 (1916-17)
演奏はドミトリー・キタエンコ指揮 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

443) 交響曲 第5番 変ロ長調 Op.100 (1944)
演奏はマリス・ヤンソンス指揮 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

444) 交響的物語「ピーターと狼」Op.67 (1936)
演奏は最近聞いて良かったのでマリオ・ロッシ指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

445) バレエ音楽「ロミオとジュリエット」Op.64 (1935)
演奏は組曲版でネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

446) 組曲「3つのオレンジへの恋」Op.33a (1919)
演奏はネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

447) 組曲「キージェ中尉」Op.60 (1934)
演奏はこれも同じく最近聞いて良かったのでマリオ・ロッシ指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

448) ピアノ協奏曲 第1番 変ニ長調 Op.10 (1911)
演奏は少々古いが一世を風靡したピアニストの鮮やかな演奏ゆえにラザール・ベルマン(pf), アンドラーシュ・コロディ指揮 ハンガリー国立管弦楽団

449) ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26 (1921)
演奏はレイフ・オヴェ・アンズネス(pf), オーレ・クリスティアン・ルード指揮 ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

450) ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.19 (1916-17)
演奏はユリア・フィッシャー(vn), ヤコフ・クライツベルク指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団

451) トッカータ Op.11 (1912)
演奏はラザール・ベルマン(pf)

452) ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83「戦争ソナタ」(1939-42)
演奏はフレディ・ケンプ(pf)

453) カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」Op.78 (1939)
演奏はこれも最近聞いて良かったので…あげるが、録音はイマイチ…。定位が安定しないというか、ちょっと逆相のような成分を感じ、ヘッドフォンで聞いていると気分が悪くなったが(笑)マリオ・ロッシ指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団他


プッチーニ(PUCCINI, Giacomo 1858-1924 伊)
454) 歌劇「蝶々夫人」(1900-03)
演奏はジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ指揮ローマ歌劇場管弦楽団、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(sop), ジュゼッペ・ディ・ステファノ(ten), ティト・ゴッビ(br)他。伝説的名演。モノラルながら状態はとても良い!!

455) 歌劇「ラ・ボエーム」(1896初演)
演奏はトーマス・ビーチャム指揮RCAビクター管弦楽団, ユッシ・ビョルリンク(ten), ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(sop)他…もまた伝説的名演。もともとは声楽部だけがステレオ録音され、オケがモノラルという変な感じだったけれど、この録音を私はどれだけ聞いたことか…。

456) 歌劇「マノン・レスコー」(1890-93)
演奏はヨネル・ペルレア指揮 ローマ歌劇場管弦楽団, リチア・アルバネーゼ(sop), ユッシ・ビョルリンク(ten)他もまた歴史的名盤。ただ主役の二人以外が若干冴えない…のが惜しいところだ。オケもペルレアが現田茂夫だったらとため息が出てくる。

457) 歌劇「トスカ」(1896-1900)
演奏はヴィクトル・デ・ザバータ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団, マリア・カラス(sop), ジュゼッペ・ディ・ステファーノ(ten), ティト・ゴッビ(br)他。これ以上の演奏を考えることすら私にはできない。まさに名演中の名演。復刻もよろしい。

458) 歌劇「トゥーランドット」(1920-24)
演奏はトゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団, マリア・カラス(sop), エウジェニオ・フェルナンディ(ten), エリーザベト・シュヴァルツコップ(sop)は有名な「誰も寝てはならぬ」を歌うフェルナンディが若干弱いが、エリーザベト・シュヴァルツコップのリューが何とも可憐で良い。オケは最高で、さすが名指揮者セラフィンである。


パレストリーナ(PALESTRINA, Giovanni Pierluigi da 1525/26-1594 伊)
459) パレストリーナ/ミサ曲集 第2巻 (1567刊) より「教皇マルチェルスのミサ "Missa Papae Marcelli"」
演奏はタリス・スコラーズ


ペルト(PÄRT, Arvo 1935- エストニア)
460) カントゥス〜ベンジャミン・ブリテンへの追悼 "Cantus in memory of Benjamin Britten" (1977)
演奏はネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

461) フラトレス "Fratres" (1977/1980)
演奏はジャン=ジャック・カントロフ指揮タピオラ・シンフォニエッタ
この曲にはいくつかの編成へのヴァリアントがある。


ペルゴレージ(PERGOLESI, Giovanni Battista 1710-1736 伊)
462) スターバト・マーテル (1736)
演奏はハルトムート・ヘンヒェン指揮 C.P.E. バッハ室内管弦楽団, ヨッヘン・コヴァルスキー(c-ten)他


ピエルネ(PIERNÉ, Gabriel 1863-1937 仏)
463) バレエ「シダリーズと牧羊神」(1913/1923初演)
演奏はデヴィッド・シャローン指揮 ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団他


パーセル(PURCELL, Henry 1659-1695 英)
464) 歌劇「ディドーとエネアス」(1689)
演奏はリチャード・ヒコックス指揮コレギウム・ムジクム 90他

ポンキエッリ(PONCHIELLI, Amilcare 1834-1886 伊)
465) 歌劇「ジョコンダ」
演奏はアントニーノ・ヴォットー指揮 トリノRAI交響楽団, マリア・カラス(sop)他はかなり古い録音であるが、これぐらいしか推薦できるものがナクソスにないので…。
有名な「時の踊り」だけならロベルト・ハネル指揮 Deutschlandsenders Grosse Orchestraでどうぞ。


Q

クヴァンツ(QUANTZ, Johann Joachim 1697-1773 独)
466) フルート協奏曲 ト長調
演奏はヨハネス・ワルター(fl) ドレスデン・チェンバー・ソロイスツ
by Schweizer_Musik | 2009-08-10 10:47 | 学生諸氏へ
<< 知らなきゃ恥ずかしい名曲 + ... 知らなきゃ恥ずかしい名曲 + ... >>