ブラームスのチェロ・ソナタ 第2番
作曲者 : BRAHMS, Johannes 1833-1897 独
曲名  : チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99 (1886)
演奏者 : アンヌ・ガスティネル(vc), フランソワ・フレデリック・ギイ(pf)
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好きな曲のわりにはあまり多くの演奏を聞いておらず、せいぜいピエール・フルニエ、ガスパール・カサド、パブロ・パウ・カザルス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、アントニオ・ヤニグロ、ポール・トルトゥリエといったあたり…。それでも多い方だとは思うが、このスイスで書かれた名作をもっと多くの人に親しんでほしいものだと思う。
これらの演奏に比して、ガスティネルは決してひけをとるところはなく、ピアノのギイもとても素晴らしい演奏で応え、丁々発止の掛け合いで手に汗握る第1楽章からポリフォニックな重層的な構造の深い瞑想へと沈む第2楽章、情熱的なスケルツォ楽章を過ぎて(スケルツォとは書いていないが…)、祈りすら感じさせる始まりから次第に祝祭的な盛り上がりを聞かせる終楽章と、このブラームスの傑作を見事に表現しているのだ。
それに録音が良い。とてもとても良い。ギイのタッチは実に美しく、ホントにこんな音を出しているのだろうかと思うほどで、完璧!そして柔軟なボウイングで実に美しいチェロを聞かせるガスティネル!!彼女の録音は先週も何枚か聞いたけれど、残りの全てを聞きたくなるほど素晴らしい。
美人であるとかそういう売り方で、ちょっと違うんじゃないかと敬遠していたのがバカバカしくなってしまうほどである。
by Schweizer_Musik | 2009-08-17 07:51 | ナクソスのHPで聞いた録音
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