テンシュテットのライブ盤のニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕への前奏曲
作曲者 : WAGNER, Richard 1813-1883 独
曲名  : 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(1862-67) 〜 第1幕 前奏曲 "Vorspiel (Prelude)"
演奏者 : クラウス・テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
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いやー凄い演奏だ。深いタメ、圧倒的なスケールで提示されるこの音楽一曲でお腹一杯になってしまう。上手いとか下手とかいう水準をはるかに超えた次元でこの音楽は存在しているように思う。
先日、バレンボイム指揮WEDオーケストラで聞いたこの曲とは全く違う作品に聞こえる。バレンボイムが下手なのではなく、テンシュテットが凄すぎるのだ…。
最後はもう鳥肌もので、ただただ曲が終わってすぐに鳴り響く拍手が五月蠅く、お前ら余韻というものを味わうことができんのか!と怒りたくなるのはちょっと減点…であるけれど。
続く「リエンツィ」序曲は完全に惰性で聞き始めた。放心状態になってしまったから…。でもすぐに(!)惚けた私の頭もぐんぐん惹きつけられ、弦の伸びやかで長い長いテーマが流れ始めるともう駄目。
ワーグナーの管弦楽曲集なんてそう聞かないのだけれど、これはオットー・クレンペラーのものなどと並んで私にとってかけがえのない演奏である。
昨日の津田さんの演奏会に続いて、このテンシュテットはアタリ!続きである。そうそう感動なんてしていられないと思っていたが、いや続くもんですなぁ…。
2曲聞いたところで、とても続けて聞く体力がなく(ヘトヘトになるほど疲れた…感動って体力がいるのだ…はじめて知った…)、止めた。明日以降、続きを聞くことにしよう。こんな凄い演奏とわかったからには大切に聞かねば…。
これがナクソスに入ればいつでも聞けるなんて、ちょっと凄いことだ!!オケ好きの人なら一度ご賞味あれ!!第推薦!!(但し当方、最初の2曲しかまた聞いていません…)
by Schweizer_Musik | 2009-10-02 17:47 | ナクソスのHPで聞いた録音
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