昨日は尚美のオケの演奏会(コンチェルト大会)
昨日は我が校のオケの演奏会で、ピアノ科の学生たちのコンチェルト大会があり、深夜に帰宅。大変疲れた一日だったけれど、まあまずまずだったのはショパンの第1番だけで、後はオケもまだ練れていない感(特に木管の一部と金管)があった。ピアノはモーツァルトの二台ピアノをのぞけば無難にこなしていて、あっぱれだったが、こう弾きたいという熱い作品への思い入れのようなものがもっと出てくれば、技術的に未熟なものがあったとしても更に説得力のあるものになったのではないかと思う。



オケはショパンの第2番では木管などもっと全体の響きをよく聞いて、バランスをとってほしいと思った。木管だけの部分ではブラスバンドみたいな元気なフレーズが飛び出してしまい、あれではいくら下手くそなショパンのスコアでも気の毒であった。
第1番では木管のメンバーの一部が交替し、ずいぶん音は落ち着いていた。さすがにアカデミーの四年生が多く、昨年からよく出演している学生たちで、さすがに響きに対する反応力が出ていてよかった。特筆すべきはファゴットのソロがとても美しかったこと。あああんなにきれいに絡んで来てくれているのに、ピアノは全く絡む気がなかったのは極めて残念であったが、はじめてのコンチェルトでそれどころではなかったのだろう…。

無論、プロと同じ基準で評価するのはあまりに酷であるのは承知の上で、少しだけ苦言を述べた。決して不満であったわけではない。というより、私は不満な場合はよほどのことが無い限りここではとりあげない主義なのである。
6時半からはじまって休憩をいれて九時まで…。最初に何故かバーバーの弦楽のためのアダージョがあり、モーツァルトの二台のための協奏曲が演奏されて休憩にはいり、後半はショパンの2曲の協奏曲というプログラムで、いくらなんでもショパン2曲はちと長かったが、若い人たちの精一杯の演奏で心地よく帰途についたのであった。
こうした他ではなかなか得難い貴重な体験を糧に、出演したソリストたち、オーケストラのメンバーに更なる飛躍を心より希望しておきたい。

今日は芸大フィルハーモニアのモーニング・コンサートがある。毎日楽しいことである。まぁ、こちらはプロのオケなので、聴き方は全く変わるけれど…。今日はマルセル・デュプレのオルガン交響曲がある。これは聞いておかなくては!!

写真はそうしたこととは全く無関係に(笑)スイスのローヌの谷にあるシオンの町の音楽院から下ってきたあたりの旧市街。ここのヴァレールの丘教会には演奏可能なものとしては世界最古のオルガンがある。
ちなみに、ヴァレールの丘教会から下りてきたところにある音楽院の中庭に座り込んで静かにしているとピアノの音やらが聞こえてきて、遠い昔、大学で学んでいた頃を思い出したりしていたものである。
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by Schweizer_Musik | 2010-07-01 05:59 | コンサートの感想
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