山田和樹指揮 新日本交響楽団による「巨人」他
新日本交響楽団というアマ・オケの演奏会に出かけた。マーラーの「巨人」の初稿(「花の章」つきの音詩)と「さすらう若人の歌」を山田和樹氏の指揮で聞く。
アマ・オケなので、そうは多くを求めるのは酷というもので、今日は今日でまずはよくやっていたと言うべきだろう。こうした点では、我が校のオケとはやはりまだ力の差を感じずにはいられなかったが、意欲的なプロで、アマ・オケとの活動も長い山田和樹氏の詳細を極めた指揮と個々の努力で大変よくやっていたと言いたい。
敢えて言えば、弦など、あれだけの人数がいるのだからもう少し豊かな響きを出せればと思うし、更に精緻なアンサンブルを目指してほしいと思った。
小松英典氏が歌う「さすらう若人の」はすぐれた歌唱であった。情感豊かにロマン派の作曲家たちがとりくんだ世界をうたいあげていた。バランスの点で少しオケに推され気味に聞こえたのはホールのせいだろうか?
yurikamomeさんのご厚意によりチケットを手配していただき、貴重なハンブルク版の「巨人」の生での演奏を、今最もチケットが取りづらい指揮者山田和樹氏の演奏で聞けたことを心から感謝したい。
帰りは有楽町のガード下のいつもの「だん家」で軽く一杯やって帰還する。

写真はチューリッヒからクールに向かう車窓のありふれた風景。なんて美しいのだろう!!
山田和樹指揮 新日本交響楽団による「巨人」他_c0042908_20565742.jpg

by Schweizer_Musik | 2010-10-31 20:57 | コンサートの感想
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