ショパンのピアノ協奏曲第2番をルービンシュタインの演奏で見る
タイトル(or 曲名) : ショパン/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21 (1829-30)
出演者 : アルトゥール・ルービンシュタイン(pf), アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団
DVD番号他 : Grammophon/VDU 1645



この映像だったか忘れたけれど、昔LDで持っていた。しかしそれは映像と音がほんのわずかであったがずれていて、大変見づらいもので、CDも3種類ほど持っていたこともあって、一度見てから二度と見ないまま終わった。
演奏は良いものだと思ったけれど、その編集の杜撰さが気になって二度とこんなもの見るかと思った。DVDになっていたのは知っていたが、その記憶があって買わずにいたのだけれど、ヤフーのオークションで安く出ていたので、買ってみることにした。
当たり前のことだが、さすがに音と映像がずれたりはしていない。若々しい全盛期のアンドレ・プレヴィンの指揮するロンドン交響楽団の共演ぶりは完璧だ。1887年生まれだから、この映像の収録時(1975年)88才だったとは思えないルービンシュタインの驚異的な若々しい演奏に驚かされ、感動させられる。
どういう収録の仕方をしたのか知らないけれど、第3楽章でやや疲れが感じられるものの、第1楽章は素晴らしい出来映えだし、第2楽章でも瑞々しい抒情にうっとりさせられる。この人は30才ほど年齢を詐称しているのではなどと思ってしまうほどだ。
音は、当時としてはまあまあの録音で、それほど素晴らしいわけではないが、聞き苦しいということはない。演奏だけでいいのなら、ユージン・オーマンディと組んだ正規録音などを聞かれれば良いだろう。しかし、ここではルービンシュタインの細かなタッチの変化などを目で確認することができる。鍵盤のどの部分を使い、指のどの部分を使ってあの音を出していたのかと知ることができるのは、私にとって興味深いところであった。

グリーグ、サン=サーンスの2番の協奏曲もこのDVDには収められていて、どれも見事な演奏である。若々しいプレヴィンの指揮も堪能出来、やはり買って良かったと思う。
朝からピアノ協奏曲を3曲も聴いてしまった…(笑)。特にショパンの終楽章は三度もアンコールしてしまった。そんなに好きな曲じゃないのだけれど…。

写真は引き続きゾフィンゲンの夕景。
ショパンのピアノ協奏曲第2番をルービンシュタインの演奏で見る_c0042908_716957.jpg

by schweizer_musik | 2011-06-10 07:59 | DVD/スカパー!視聴記
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