ダンツィのホルン・ソナタを聞いてみた
ダンツィのホルン・ソナタを聞いてみた_c0042908_1251070.jpg作曲者 : DANZI, Franz 1763-1826 独
曲名  : ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op.28 (1823頃)
演奏者 : マイケル・トンプソン(hr), フィリップ・フォーク(pf)
CD番号 : NAXOS/8.553570



ひでくんママさんのコメントを読んで、ダンツィはロクに聞いていないことに思い至り、コメントにあったホルン・ソナタを早速ダウンロードして聞いてみた。
ホルンの扱いはさすがに水際立ったものがあると思ったし、古典派の枠組みを守りながら、しなやかなメロディーを歌い上げていてなかなかの名作だと思った。
大体、ナチュラルホルンでソナタを書くというのは、作曲家の技術を見せるようなところがある。様々な制限があるなかで、ソナタとしての様式の中に音楽をおさめるのは、至難の技で、ベートーヴェンなどにも例があるけれど、かなり難しい。
ダンツィも、所謂ホルンのオブリガート付きのピアノ・ソナタのような書き方をしていて、ホルンの負担をうまく分散させている。
現代のホルンであれば、それほどの困難はないとは言え、やはりホルンのソナタはそれなりに難しいものである。私もまだソロ曲を書いていない楽器である。(他の木管は全部やったけれど…)
マイケル・トンプソンはイギリスのホルンの名手で、指揮活動などもしているようである。名手が集まっていることで名高いロンドン・ウィンド・プレーヤーズにも所属している。
フィリップ・フォークもイギリスの実力派で、かつてショパンのソナタなどのCD(EMI)などを聞いたことがある。また映画に使われた協奏曲集という面白いCDもNAXOSから出していた。
この二人の見事な演奏は、買ってそんはないと思う。ひでくんママさん、良い曲を教えて下さり、ありがとうございました!!

写真は愛して止まない郷里の風景から…。右下のお宅はもうずいぶん前から空き家となっているそうだが、江戸時代からここに建っている家なのだそうだ。住む人が無くなり、次第に荒れていっているそうだ。残念なことだが、こればかりは仕方がない…。
ダンツィのホルン・ソナタを聞いてみた_c0042908_131405.jpg

by Schweizer_Musik | 2012-01-15 13:14 | CD試聴記
<< 秋から冬のコンサートのプログラ... モーツァルトのヴァイオリン協奏... >>