松田聖子のSweet memoriesを聞く
何十年振り…なんてことはないけれど、聞いてみた。サントリー・ビールのCMで流れていたバージョンである。新婚当時にこのEP盤を買って持っていた。懐かしいなぁと思うが、それとはCMバージョンの録音はちょっと違っていて、こちらは LOVE BALLADE(SONY/32DH 545)というアルバムに入っていた方である。
作曲者の大村雅朗氏は、もう15年も前に若くして亡くなられてしまった。あのニュースはちょっとショッキングだった。
この曲が出たのは、たしか1983年頃のことだったと思う。
ヤマハで仕事をさせていただいていた頃のことである。会議でよく「情報発信基地」なんていう言葉が飛び交っていた。きっとネット時代がなどというところまでは考えていなかったとは思うが、情報時代へと、時代が移っていることだけは、誰もが感じ始めていた頃である。
数年経って私もコンピューターを手に入れて、色々なことに使い始めた。そんな時代を彩ったのがこの曲だったような気がしている。

かつて持っていたEP盤の方は、「赤いスイートピー」がA面で、この曲がB面に入っていた。まだレコードが一般的だった時代のことである。すでにCDも売られはじめていたと記憶しているけれど、まだ共存していたように思う。
あれからもう30年…。
LPにとってかわったCDもすでに終焉の時代を迎えている。LP登場から30年でメディアはCD時代へと移ったけれど、CD時代も30年近く経って新しいメディア(ネット)へとその王座を明け渡そうとしている。(いやもう明け渡したか…)
しかし、新しいメディアは、そのネットの中で新たな付加価値を持ち得ず、埋没気味ではないだろうか?音楽業界は深い不況の中で喘いでいるけれど、新しい時代はどんなものになるのだろう。

ネットが主導権を持ったことだけは間違いない。ネットには何でもあるけれど、玉石混淆…。
なんということはない、ただ思い出したこと、思いついたことをダラダラと書き綴ってみた。

写真はルガーノ湖のガンドリア。
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by Schweizer_Musik | 2012-02-23 01:04 | 日々の出来事
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