モーツァルト/交響曲 第31番 ニ長調「パリ」クレンペラー指揮フィルハーモニア管 *****(特薦)
何だかダラダラしてしまい、今日は調子が出なかった。「おかか1968ダイアリー」のエントリーにあったようにモーツァルトを聞いて体調を整えることにした。
で、何を聞こうかと思い巡らせていて、「パリ」を思いついた。あの華やかな音楽で癒されてみたい・・・。では演奏はどれにしようかと悩むことに。グリフィス指揮チューリッヒ室内管弦楽団もまずまずなのだが、テンポが前のめりで落ち着かない。ネヴィル・マリナーの全集は最も好むところだが、曲が透けて見えるような風通しの良いアンサンブルでは、曲の構造やオーケストレーションが気になってしまい、音楽に集中できないかも。ではベームにしようかと思ってかけかけたところに、ふとクレンペラーの名前が・・・。
1963年10月録音のオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団で聞くことにした。これが正解。
ゆったりとしたテンポとたっぷりとした響きは、気持ちが良い。こうした演奏、近頃聞かなくなった。古楽器の奏法のためなのだろうが、どういうものだろうか?どうも好きになれないのだが・・・。
第1主題も第2主題もほとんどテンポを変えないのだが、十分にそれぞれの性格をよく表現していて満足、満足。展開も迫真の演奏というのではないが、十分に活気はあるし、華やかで愉しい!私は全く不足を感じなかった。
第2楽章の冒頭のフワリと広がるフォルテとピアニッシモの対比も美しい。遅すぎず、速すぎず。こういうのを絶妙なテンポというのだろう。速いテンポでエイヤッってやる方がずっと簡単なのだ。このあたりにクレンペラーの懐の深さとでも申しましょうか・・・があると思うのだが。でもこのフィルハーモニアの木管奏者たちって上手いなぁ!
第3楽章はゆったりとそれでいてアレグロの活気溢れる表情たっぷり。「活気がたっぷり」とはどう考えても変な日本語だが、これがピッタリくるのがこの演奏だ。
さて血圧は下がったかな?糖尿じゃないけど、体調は良くなったかな。確か体重も減ると書いていたなぁ・・・。本当だったら凄いけれど、こんなコピーで消費者をだますのはやっぱり良くないと思うんだけれど、どうなんでしょうか?もちろん「おかか1968ダイアリー」さんがだましているのではありません!!変な業者さんがですね・・・(笑)

EMI/CMS 7 63272 2
by Schweizer_Musik | 2005-06-23 21:05 | CD試聴記
<< 奏楽堂での演奏会 今日はスランプ・・・。CDを注... >>