キャナ・ドゥ・シズィーのタイムズ "Times" (2009)を聞く
作曲者 : CANAT de CHIZY, Édith 1950- 仏
曲名  : タイムズ "Times" (2009)
演奏者 : 山田和樹指揮 BBC交響楽団
CD番号 : aeon/AECD1105

フランスの作曲家で、パリ地方国立音楽院作曲科教授のエディス・キャナ・ドゥ・シズィーの作品。彼女(名前からわかるように女流作曲家です)の2009年のオーケストラ作品を、今話題の指揮者、山田和樹氏がBBC交響楽団を振って録音したものです。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーに録音がアップされていて、私はその音源で聞いています。(http://ml.naxos.jp/album/AECD1105)ですので、いつ録音されたのかはわかりません。

このCD(というか音源)には、彼女の管弦楽作品が5曲も収められています。その最初に収められているのがこのタイムズという作品です。
打楽器を多用した、ダイナミックな作品です。音響への興味がこの音楽の中心を成しているようです。大変ダイナミックな音楽で、オーケストラの機能を生かした作品です。間違っても、ドビュッシーなどの洒脱を期待してはいけません。
メロディーを音楽の中心に置き、それを伴奏する古典的な音楽とは一線を画した、明らかに新しい世代に属する音楽ですが、それ故、10分ほどの演奏時間は長さを感じさせられてしまいます。
メロディーを失うことは、私には音楽の生命力をも失うことのように考えるのであります。この作曲家は厳しくそうしたメロディーらしきものを徹底して拒否し続けています。これは大変筋の通った作曲態度であり、彼女の知性の高さもよくわかるります。
しかし、これは私とは全く異なる立場の音楽であります。これを批判するなどとはもちろん毛頭思いません。でもこうして山田和樹氏とBBC交響楽団によるすぐれた演奏で聞いていると、ここからも学ぶ様々なことが浮かび上がってきます。
音楽の勉強とは、果てが無いなぁと、つくづく思います。
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by Schweizer_Musik | 2014-09-30 14:04 | CD試聴記
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