東日本大震災に寄せて
以前、大阪、河内長野で行ったコンサートで、フルートを吹いて下さった久保田さんからのご依頼で、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのための三重奏曲を作ることとなり、昨日はその第4楽章を、そして今日は第3楽章を書き上げ、久保田さんにお送りしたところです。
東日本大震災のチャリティー・コンサートでやるとのことですが、どこでやるのかなど、伺わないままにご依頼を受けて書き始めてしまいました(笑)。
久保田さんも、阪神淡路大震災で被災され、深い思いをこのコンサートに寄せておられるようで、私もそれにお応えしたいと、今は強く思っています。
東日本大震災と言えば、もうあの大津波の映像が頭から離れません。恐ろしい体験をし、親しい人を失った方、まだ家に帰れない人、たくさんいる中、今からもこうして寄り添っていくことが大切なのだと私は思うので、今、一生懸命楽譜を書いています。
震災直後は、多くの人が震災に寄せて音楽を書いたりされていました。立派な方々のチャリティーなど、頭が下がるばかりでした。私もと思わないでもなかったのですが、私ごときでは震災を売名に使っているような印象を持たれそうで(そうではないのでしょうが、聞いたこともない作曲家の震災復興を願う曲が、やたらとありました)少し距離を取ってきました。
とはいえ、震災を音楽にするなどというのは、私にはとても出来ません。いつもどおりの作曲を一生懸命するだけです。ただ、山育ちで、郷里をイメージしてばかり曲を書いてきた私が、はじめて「海」をテーマに曲を書きます。これが、ちょっとした私の挑戦であり、大変なところでもあります(笑)。
とにもかくにも、震災から何年か経って、ようやくこうしたイベントに素直に応じられるようになった気がいたします。

曲は第1と第2楽章はまだですが、フィナーレからさかのぼるように作曲しているので、全体像が自分の中で常に明確なのが良いようで、早く書けています。今日は第2曲のタンゴに挑む予定です。何曲かタンゴは書いていますが、今回ははたしてどうなりますか?もうPIAZZOLLA風にならないようにしたいのですが、これがなかなか難しいのです。それだけピアソラの音楽は私の心を捉えて離さない魅力をもっているようです。
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by Schweizer_Musik | 2014-11-01 06:22 | 日々の出来事
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