今日の授業
今日は授業で間宮芳生のヴァイオリン協奏曲をとりあげた。1959年の作品だから、間宮芳生氏の作品でも初期のものだ。その第3楽章をとりあげた。最後で東北地方のわらべうたから発想された明るいメロディーが出てきて、その部分だけがヴァイオリンのソロを持たないという面白い楽章で、第4楽章はそのテーマをもとに作られているもので、この作品の核になる部分であると考えてのことだったが、それもありつつも冒頭の短二度の響きに少し遅れて5度の響きがついてくるあたりは、ちょっと雅楽的で、先週の武満徹のガーデン・レインや地平線上のドーリアなどにつながるものというとらえ方で話した。
雅楽と言えば、近衛秀麿の「越天楽」であろう。文部科学省の指導要領でも載っている日本の古典だが、これから影響を受けたのか、早坂文推がかなりこの雅楽にこだわっている。
「左方の舞と右方の舞」(1943)や管弦楽のための変容(1953)でのその響きはあきらかに雅楽そのものと言ってよい。
この雅楽の影響は松平頼則などにも聞くことができるし、日本の洋学史においてこの雅楽と関わりについては、大いに研究テーマとして意義深いものがあると思うが・・・。
そうしたことを話つつ、授業をまとめた。
来週は松村貞三とも思ったが・・・どうしようか思案中である。

もう一つの無調の音楽についての授業では松下真一の7楽器のためのフレスク・ソノールの分析を行う。持続音と細かなリズムの対比が作品の構成の要素となっていることを指摘し、大きく音楽をとらえつつ、細部を分析していくということ。
彼のシンフォニア・サンガなど、とりあげたい音楽はたくさんあるが、この位にしておこう。どうもこの曲は武満徹などと違って不評なので・・・。
by Schweizer_Musik | 2006-02-02 00:33 | 授業のための覚え書き
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