オネゲルの交響的運動「機関車パシフィック231」考 -01
1925年のセルゲイ・クーセヴィツキーによるパリでの初演の日以来、熱狂的に聴衆に支持されたて来たこの「機関車パシフィック231」は、オネゲルの恐らくは最もよく知られた作品であろう。ヨーロッパではこれと「ダヴィデ」が彼の人気作であるが、交響曲も五曲残されており、またいくつかの舞台作品、オラトリオを残しており、この「機関車パシフィック231」がオネゲルの代表作というのは無理がある。
もともとは映画のための音楽(アベル・ガンス監督の「鉄路の白薔薇」)を下敷きにして書かれたものであるそうだが、これは私は聞いたことも見たこともない。

曲は三管編成で書かれ、大体次のような構成である。
第1部
序奏 前半 Modere 1〜11
序奏 後半 Rythmique 12〜26
第1主題提示 27〜38
推移 39〜45
第1主題確保 46〜53
第1エピソード 54〜61
第1主題の変奏による推移 62〜66
第1エピソードの変奏1 67〜72
推移 73〜75
第2エピソード 76〜89
第2エピソードによる推移 90〜96
第2エピソードの展開 97〜104
推移105〜108
第3エピソード 109〜112(縮小した第1主題の動機の上に)
推移 113〜117

第2部
第2主題提示 118〜125
第2主題確保 126〜131
第1エピソードによる展開 132〜139
第2主題による展開 140〜146
推移 147〜150
第2エピソードによる展開 151〜168
三つのエピソードによる展開前半 169〜181
三つのエピソードによる展開後半 182〜203
コーダ 204〜217

全体が二つの部分に分かれ、前半が主題と三つのエピソードの提示と簡単な展開、後半がテンポを多少変えて、第2主題(第4エピソードとしても良い)と第1から第3エピソードの展開とコーダである。これらのベースに常にに第1主題の動機が鳴り響く。

この項、続く
by Schweizer_Musik | 2006-04-12 22:49 | 授業のための覚え書き
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