神奈川フィルを聞きに行った
今日は朝からビデオの修理に日立のサービス・マンがやって来て、HDを初期化し(それまで撮り貯めた番組は総て天国へと旅だった・・・)ソフトのバージョンアップをしてくれた。
その後、近くの電気屋に行き、ポータブルのHDとハードディスクのケース(二台の3.5HDがはいるやつ)を購入する。今月、なんとHDが三台たてつづけに壊れたためで、その内二台は電気系統だけだと思われるので、中のディスクを取り出して他のケースにいれてみようと思った次第。何しろ、メーカーのサービスに出したら最後、どんな症状であっても初期化して返すというのだから、お話にならない。
データを救出する業者の話では、もの凄い値段(なんと一台30万とか40万とかとるそうだ)なので、問題外。わずかな投資で済ませるには、ケースを買って自分で中身を入れ替えるのが良さそうだということで、1ケースに二台のHDがいれられるというのを買ってきた。1時間ほどかかってやったのだが、見事HDは復帰してくれた。この数日の暗い気分は一挙に晴れる。しかし、バックアップの大切さを今回、つくづく感じさせられた次第だ。

ところで、電気屋でHDを買って(後で買えば良い物を、どうも気が短いというか・・・性分ですな)神奈川フィルのコンサートを聞きに鎌倉芸術館へと行く。しかし昼食抜きだったので、隣のショッピングセンターでパンを買ってかじりながらホールへ急行する。
今日の指揮者は小泉和裕氏である。上手い指揮者だ。ただ神奈川フィルは弦セクションはコンマスの石田氏の下、素晴らしいパフォーマンスであったが、木管楽器は今ひとつのコンディションで、ピッチが合っていない、あるいはミスるなど、結構ヒヤヒヤさせられた。(わたしが ヒヤヒヤしても仕方ないのだが)
一曲目のフィガロでファゴットと弦のユニゾンがずれていたりで、褒められた出来ではなかった。2曲目のカール・ライスターがソロを吹いたモーツァルトのクラリネット協奏曲は、なんともきれいで、かなり眠気をさそった演奏であった。音がまろやかなのだが、芯がないので強弱が上っ面をなでていくだけ・・・。あれはちょっと辛い。大分前に聞いた時も(確かベルリン・フィルを止めてすぐだったと思うが)同じような感想をもったものだが、今回はもう賞味期限切れのような感じであった。昔の彼のレコードでの夢のように美しい演奏はどうももう聞けないらしい。
ここで休憩が入り、芸術館の竹林を見ながらコーヒータイムを過ごし、後半のベートーヴェンの田園を聞く。
冒頭のミスはやはりドキッとさせられたが、それはともかく、中々覇気に溢れた良い演奏であった。曲も良い。この曲を聞いて満足しないで終わることはないのだ。ただ、第2楽章はあれはいくらなんでも速すぎる。ゆっくり過ぎるのも困ったものだが、あんな急流ではのんびりとしたカッコーなどの鳴き声もあわてて逃げてしまいそうだ。
ハイリゲンシュタットからヒンメルシュトラッセを通って、葡萄がたわわに実る、山の上(まさに天国)に至るあののどかで広がりのある風景はどこに行ってしまったのか?なんて思った。
しかし、3楽章から後は本当に良い演奏で、最後の感謝の歌も大変感動的であった。アンコールはシューベルトのロザムンデの間奏曲。田園の編成のままだったので、5プルトの弦で演奏。なかなかのものであった。
yurikamomeさんのお誘いで聞く気になった。なかなか行かない(デブ症じゃなかった・・・出無精なもので)私を誘ってくださり、本当にありがとうございました!!
現在、HDの整理をしている最中。やっと平穏な日々が戻ってきた。
by Schweizer_Musik | 2006-04-22 20:43 | 日々の出来事
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