今日の授業
例によって、水曜日が終わった。やはり最後の2時間が悪夢のように大変!でも手を抜くわけにはいかないし、学生たちはまじめに出席してくれているのだ。彼らに失望を味わわせてはならない。
準備は入念にした。おかげで、今日は大体予定通りにいった。現代音楽の二つの授業では、まずシェーンベルクの管弦楽のための五つの小品から第一曲「予感」をとりあげ、長三度の積み重ねと完全音程と増減音程の組み合わせと半音階の効果について説明し、ロマン派の表現重視の姿勢がこうした音楽を生み出すに至った経緯を説明。ゴヤの絵を例にあげようとしてゴヤの名前が出てこず、つくづく歳はとりたくないものと思ったが、それはともかく、シェーンベルクが完全にロマン派の延長にあることを実感してもらえたと思う。
もう一つの現代音楽の授業ではベルクのピアノ・ソナタの提示部を分析。難解に思えても、理解し、何を聞くべきかがわかると、決して難解ではなくなるということを実感させつつ、トリスタン和音の延長にこの音楽があること、増音程、長三度の累積による調性感の喪失は、ロマン派から続いていることも先週の続きとして説明した。
この他、オーケストレーションの授業ではウジェヌ・ボザの木管五重奏のためのスケルツォとジャン・フランセの木管五重奏曲第1番のスコアの分析を行う。
二限続きのアレンジの授業が最後の胸突き八丁・・・。何とか乗り切る。学生たちの作品もだいぶん進む。モードを使ったおかげで和音の知識のあまりない演奏学科の学生たちにも、ちょっと洒落た、どことなくエキゾチックな作品が出来てきた。
フラフラになってこの授業を乗り切ると、一年生の個人レッスンが一人。一曲なんとか作ったので、このクォーターの残り三回は彼女の好きな音楽の楽曲分析にあてることにした。といって、難しい作品では全く歯が立たないようなので、ソナチネ・アルバムの中からモーツァルトのソナタとロンドを分析してみせる。来週はアイネ・クライネかフィガロの序曲をやってあげると言い置いて終わる。40分の授業が結局1時間20分くらいになってしまった。ボランティア授業だが、学生のためだ、仕方ない。
この後、今日の報告書を書いてから、欠席者などの報告を学務にあげてから帰宅。ああ疲れた・・・。
by Schweizer_Musik | 2006-05-17 23:06 | 授業のための覚え書き
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