昨日は水曜日〜
試験期間ではあるが、現代音楽の授業は作品提出なので、ただ提出させるだけで終わっては一回の授業がもったいないので、そのまま授業を行い、最後に課題を提出させて終わり。
ということで、何をしたのかというと、三度構成和音から四度構成和音、二度構成和音という近現代ではしょっちゅう使う和音について言及してから、ポリコードと多調性の違いについて話しながら、2つの調性の和音を同時に鳴らすポリコードとその実例をストラヴィンスキーの「春の祭典」から説明する。
春の祭典ではリズムの増殖、あるいは縮小など、リズムの展開についても話しておいたが、やはりスコアを見て、最後のいけにえの踊りの強烈な変拍子に皆、興味が行ってしまったようだ(笑)。
四度構成和音は、シェーンベルクの室内交響曲第1番の冒頭が有名であるが、二度構成和音は意外とドビュッシーなどが愛用していた。そしてそれはつきつめていけばクラスター(音塊)に向かうのではあるが、それはともかく、密集ではなく開離でデリケートな扱いをして響きの自由度を高めて使うことが肝要であるなどと説明。そんな話をしたあと、Eのコードを低音で密集で鳴らしながのそのオクターブ上の中音域でEb7のコードを鳴らすというストラヴィンスキーの話をするのであるから、どれだけ実感をもってもらえたかはわからない。少々曲目の選択を誤ったか?
リゲティ、オルフ、メシアン、クセナキス、ペンデレツキ、ルトスワフスキなど、絶対とりあげておかなくてはならない作曲家もまだまだいるのだが、後半は日本の作曲家ももっと取り上げないと…。
とりあえず、三度構成和音などの近代和声の基本をそろそろ説明を系統的におこなわなくてはならない段階に来ている。何をとりあげるか、今日から試験休み。下調べをしておかなくてはならない。

オーケストレーションの授業も弦楽四重奏の2度目の音だしで試験を終えた。2週間で皆新作を書いてきたのだが、クオリティはそれなりであった。でも、前回注意した弦楽特有の技法を使うという課題に挑戦した者も多く、それは良かったと思う。また4声のフーガを書く優秀な学生もいたが、これは完成度はともかく、私のこの学校の弟子の中ではいままでいなかったタイプなので、今後の成長に大いに期待している。
by Schweizer_Musik | 2006-09-14 08:01 | 授業のための覚え書き
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