ヴォルフ=フェラーリの室内交響曲とシェーンベルク編曲の皇帝円舞曲
出かける前に一枚聞いていて、書きたくなった…。
ヴォルフ=フェラーリの室内交響曲とシェーンベルクが編曲したシュトラウスの皇帝円舞曲、そしてブロッホの4つのエピソードなどを収録したマルコポーロ・レーベルの一枚である。
中でも最も興味をひいたのは皇帝円舞曲だった。何度か聞いた作品で、シェーンベルクはこの曲をどう考えていたのかは知らないが、原曲にない装飾をかなり加えていて、それがとても面白いのだ。今まで何を聞いていたのだろう?こうしたアンソロジーは何枚か持っていたはずなのだが、どうしても見あたらない。まぁ、何かをしている時にBGM的に聞いただけであったことだけは確かだ。(私は自慢ではないが、音楽だけは結構記憶力がいいのだ)
木管楽器の扱いは興味深い。私はこうした室内オケというか10人から15人くらいの人数のアンサンブルが最も好きなのだ。無駄な音が書けないだけでなく、量感で説得力を持たせることができない編成で、個々の楽器について精通していなくてはならないから、自分のオーケストレーションの能力を磨く上でもこの編成はとても勉強になる。

ヴォルフ=フェラーリの室内交響曲は、fl/ob/cl/fg/hr/pf/vn2/va/vc/cbという編成のようだが、これは洒落ていてとても魅力的だ。ちょっとしたサロン音楽だが、それではもったいないほどの機知に富んでいて、私には色々と勉強になった。この編成で私も書いてみようかと思い出したが、ちょっと別の曲に今はかかっているので、それが終わってからということになりそうだ。
ブロッホは帰ってから聞くことにしようと思うが、演奏しているMiNensembletというアンサンブルには若干の不満(特に弦の音程など)はあるものの、大体は合格点をあげられそうだ。そうしたことよりも曲の魅力!!
ナクソス・ミュージック・ライブラリーのアカウントを持っている方は必聴ですよ!
by Schweizer_Musik | 2007-03-12 10:49 | ナクソスのHPで聞いた録音
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