今日の授業
今年は朝9時半から夜の20時過ぎまでという火曜日に前期は午前9時半から午後4時までであるが、後期はここが6時過ぎまでになる。それに金曜日が朝9時半から午後7時までというスケジュールとなり、気が抜けない日々が続く。
今日はその火曜日で一番長い日。水曜日は午後一時から1時間半ほど休憩があるのだが、今日は休憩がなく、昼も下手すれば無くなるという超過密スケジュールとなってしまった。ありがたいことながら、少しきつい…。
朝からちょっとした企画ものの授業をしてムソルグスキーの展覧会の絵を分析する。ラヴェルとストコフスキーの2種類のスコアを使って、簡単な比較をしながら、この作品が持つ4度と7度、そして半音階への偏愛とその背景統一による緻密な構成について簡単な解説を加える。
プロムナードの役割について少しだけかじっただけで、小人とバーバ・ヤガーの小屋の斬新さと構成の妙について説明した。
そしてチュイルリーの庭園にてがリディア旋法で書かれていることから、旋法の説明に入り、ついでにファリャの「三角帽子」の第1幕冒頭「午後」のフリギア旋法について話し、旋法の話に入る。
イオニアからロクリアまでの名前の紹介に始まり、それを短調系のドリアとフリギアをA音を主音として書き出し、更に長調系のリディアとミクソリディアをC音を主音として書き出してみせた。
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この4つの旋法を選ぶのは、まずイオニアが普通の長調の音階であり、エオリアがただの自然短音階であるからで、またロクリアはドミナント音と主音が増・減音程で手来ている上に、主音の二度上が半音ということで、使いにくい。(とは言えシベリウスなどにこの用例は見いだせるので、決して無視して良いわけではないのだが…)それでこの4つを選び出した次第である。
それをこうしてハ長調、もしくはイ短調のような書き方で書くと、ファとシの音につく変化音がとても印象的であることがわかる。
そしてこの♯もしくは♭がつく音がそれぞれの音階における特徴音であることを説明し、この音を含むスケールを必ず使うようにフレーズを作ってみるという授業を行う。
これをやりながら、ドビュッシーの夜想曲の第2楽章「祭り」を聞かせ、スケールをそのままテーマとしたドビュッシーのいささか安直なテーマが、緊密な構成の中で見事なクライマックスを形作るあたりを説明。初めて聞いたらしい学生も、納得してくれたようであった。こんな話を中心に一日が過ぎていった…。
明日は現代音楽の授業と管弦楽法の授業がある。準備は少し早起きしてすることにして、今日はもう寝よう。ああ疲れた…。
by Schweizer_Musik | 2007-04-24 23:24 | 授業のための覚え書き
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