朝から、ベルクの弦楽四重奏曲…
朝から、ベルクの弦楽四重奏曲Op.3のスコアを勉強していた。起き抜けのベルクはなかなか効く…(笑)。
ピアノ・ソナタとともに初演されたこの作品を、どうもエア・ポケットのようにあまり積極的に勉強していなかったこともあって、スコアを一昨日買ってきて、昨日一日勉強していた続きである…。

この曲は調性の片鱗が残る後期ロマン派らしい初期のスタイルの中に、ベルクらしい精緻さで書き上げられた傑作中の傑作だと考える。
この少し前に初演された師、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番からも何かを受け継いでいるものと思われるが、それ以上にベルク独特の表現が顕著であると思われる。
例えば、かなり自由にテンポを伸縮されていたり、弱音器をつけてのピツィカートなど、音そのものの新しい可能性の探求が行われている。また、強弱の幅の大きさにも注目であろう。調性感が希薄なところをこのディナーミクの大きさで補っているのは、調性崩壊直後(?)の時代の作品の大きな特徴であり、無調で書かれたほとんどの作品に共通する特徴でもある。
その第1楽章の主題は次のようなものである。
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第2主題はこれ。
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副次的な主題もいくつかこれに絡みつつ、対位法による入念な展開を行っているのだ。
書き始めたらもの凄い量になりそうで、学校に遅れそうなのでこの辺りでやめておくが、時々CDを聞いたりしていたのだが、ラサール弦楽四重奏団の演奏の凄さは絶大である。シャンドスのシェーンベルク四重奏団のものも聞いたが、あまりにロマンチックに流れてしまい、細かなディティールが描き切れていないと思った。
by Schweizer_Musik | 2007-06-22 06:27 | 授業のための覚え書き
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