12音によるカノンの作曲
今週の授業は12音音列によるカノンの試作を行った。
音列は私が作り、3声によるカノンの凡例として一曲提示した。その音列表を次にあげておこう。

基本音列
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一目でわかるようにこれは前半の6音と後半の6音がそれぞれが4度の範囲で出来ていて、前半を反行形にしたのが後半の6音である。
この手法で作ったものは、逆行音列が出来ないもので、次の反行音列との全部で24の音列だけで作られる。

反行音列
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音列は4度の跳躍からはじまり、これに半音と全音の進行を組み合わせてある。4度の跳躍があるので、ちょっと調性的なものを持っているのが特徴である。
聞きたいという奇特な方は、こちらからどうぞ。
これをカノンとして作る際に、私は次のことに留意してみた。
1) 歌えるような形にしない。言い換えれば、歌うような音域に限定した作りは行わない。
2) 大きな跳躍を連続して使うメロディー・ラインを作ることで、音色、表現の幅を大きくとる。
3) メロディーとして感情移入できないものであるがために、それをディナーミクの変化を大きくとって、感情移入できる領域を作る。
4) 扱うリズムをはじめは八分音符を中心にし、次第に十六分音符を使用し、そしてはじめに戻るということ。

以上を考えて作ってみた。
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聞いてみたいという奇特な方はどうぞ、こちらからダウンロードして聞いてみてください。フルート、クラリネット、ファゴット(この組み合わせは大学三年の時に書いた三重奏の編成で、私の大好きな編成となっています)で録音してあります。
どういうカノンになっているか、見て(聞いて?)みていただければ…。


9月14日0時30分追記
風呂あがりに一曲…(笑)
同じ音列で基本音列を5度圏で12個全て使う形での単純な3声による5度のカノンを書いた。所用時間2時間。風呂上がりにちょっと汗をかいてしまった…。
楽譜を以下にあげておく。
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音はこちらからどうぞ!
by Schweizer_Musik | 2007-09-13 22:24 | 授業のための覚え書き
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