シュライヤーについて -2-
中年会社員の観察日記さんのTBにお応えして〜
ペーター・シュライヤーの軍歴ですが、彼は東独でしたので、徴兵されての軍歴ではないかと思います。大戦中ではもちろん年齢があいませんが、大戦後となれば違ってきます。
しかし、彼も東西ドイツの壁が壊れ、統一ドイツとなった時、卵を投げつけられるなど酷い目に遭っています。東独の時代に特権を与えられるなど、優れた芸術家たちは優遇されていたことに対してでした。
ナチスの後、共産主義という悪夢が、あの国にはあったのですね。最近もまだ活躍を続けておられ、世界中に彼のファンがいるから、まだ幸せな方かも知れません。あの後完全に失脚したり、引退に追い込まれた者も少なくないと聞いています。
また、東独時代にスポーツ選手として活躍し、国から年金を受けていた人達はどうなったのでしょう。消息を聞かない人もずいぶんいますが、やはり厳しい状況にあることは変わりないのかもしれません。
by Schweizer_Musik | 2005-02-22 04:58 | 音楽時事
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