諸井誠、埼玉県芸術文化振興財団・芸術監督勇退?
諸井誠先生が埼玉県芸術文化振興財団・芸術監督から三月で勇退?し、蜷川幸雄へ就任が要請されていると今日のニュースで見かけた。
埼玉県芸術文化振興財団・ホリプロ制作『ペリクリーズ』(作=シェイクスピア)が昨年、蜷川幸雄氏の演出で行われているが、その蜷川幸雄氏が彩の国を率いるとなるとは、時代が変わったと思う。
諸井誠先生は、私の大学で教えておられた先生であった。彼に習いたいと思い、たった一つ受けた大学に入学したら、彼はその年の春に辞めてしまっていた・・・。
先年、彩の国さいたま芸術劇場での横山幸雄氏のコンサートの時にお会いしたことを思い出す。先生(失礼ながら大学の時の習慣から先生と呼ばせて頂く)は横山幸雄氏のベートーヴェンのソナタの連続演奏会をプロデュースしておられたのだ。先生がプロデュースし、曲目まで考えられたものだとそのときうかがったが、園田高弘氏との対談などでも有名で、諸井先生のその知性は音楽愛好家たちのあこがれの的でもあった。
ソニーから全集として出されたそのベートーヴェンのソナタの演奏会は、横山幸雄氏の母上などとともに私は聞いた。本当に素晴らしい演奏会であった。
最近も、中道郁代氏とのレクチャー・コンサートなど、精力的に活動していたのだが、すでに74才。
音楽家から演出家へ代わることで、彩の国の活動はどう変わるのだろうか。楽しみであるようで、音楽ファンとしては少々不安な面も・・・ある。
by Schweizer_Musik | 2005-02-24 20:00 | 音楽時事
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