今日の授業…
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昨日から風邪をひいてしまうという失態で、情けないことに今日は少し熱が出ていた。
大体、ちょっとした熱にも弱い私がよく一日なんとかがんばり通せたものだと思う。38度程度でも大騒ぎするほどなのだから…。そんな中、何とかやりきることができたのは良かった。
仕事をしている時は、緊張感もあるのでなんということもないけれど、さすがに帰るとダメージは大きく、すぐに寝込んでしまい、今まで寝ていた。

娘は大倉山の方で、歌の伴奏の本番で帰りが遅くなるとのことだったが、これでは聞きに行くどころではなかった。行くと約束しておかなくて良かったと思う。
授業は全く精彩を欠いた内容で、ソナタ形式の説明などというたわいも無い内容になってしまった。ベルクのソナタの分析にはいる予定だったのだけれど、前提となるソナタ形式の理解が、一年生の時に習っているはずなのに、皆失念しているという状態だったので、その説明を復讐じゃなかった副賞でもなかった、えっと…復習する意味で(ホント下らない…)説明。
メモをとる様子に「おいおい…」だったけれど、忘れていたなら思い出してもらわないと、これの上にベルクのソナタの説明が入るのだから、無駄ではないけれど、忘れないようにしておいてほしいものだ。

大形式の作品を書く際には、このソナタ形式を応用して構成することが多い。特に大形式が進んだロマン派の時代、この応用が多く行われた。
マクロな構成のとらえ方の一方で、動機というミクロな見方も重要で、この2つの視点を持って作品の分析にあたるべきで、これができないと、スコアを眺めてみても、ただ眺めてみたというだけに過ぎないだろう。スコアは眺めるものではなく「読む」ものなのだ!!(ああ、何度これを学生に言っていることだろう!)

動機についても説明した。
動機とは、色々と小難しい単語を並べて「部分動機」やら「小節動機」などに分類して「あーだ」「こーだ」と言い合っているとワケがわからなくなる。動機とはその作品の一部であると理解できる最小単位の音程であるリズムのことである。
バルトークやシェーンベルク、あるいはバーンスタインなどの著作ではこうなっている。学者先生の書いた本や、一部の楽式論の本では上記の動機の細かな分類が行われているが、これは不毛な分類だと私は考える。
フレーズの重心を調べたり(意味がどれだけあるのか不明…)するよりも、歌ってみて一息で歌えるものをフレーズとして実感する方が、より建設的だと私は考えている。
まあ、それでも前楽節、後楽節、大楽節と音楽の積み重ねのルールを知ることは大切で、決して「楽式論」が悪いのではないけれど…。
でも、これらも日本語の「、」と「。」に喩えて説明すればもっとわかりやすい。文章の書き方と、音楽のメロディーの書き方は同じだからだ。その文法のようなものが、前楽節、後楽節、大楽節などという説明になるし、半終止(不完全終止)と完全終止の説明にも応用できる。
まあ、これらを効果的にどう説明し理解させるかは、先生の腕次第ということになるのだろう。私もわかりやすい授業を目指して、日々研鑽をしておかなくてはならない…。
ともかく、今日はちょっと疲れているので、詳しい話はまた今度…。学校を出ると咳が出て止まらなかったりと、気持ちが弛むと病人になってしまうので、少し気を引き締めていかなくては…。メールなども何人か頂いているけれど、お返事はいつれい して明日ということにさせていただこう。みなさん、ごめんさい!
ではお休みなさい!写真は先日の天神山にしようっと…。

そうそう、思い出したのだけれど、先日公開したオウムのインヴェンション、意外に好評だったので、楽譜を公開しようと思う。別にどこかで使うという予定もないし、PTNAに応募する気は今のところないので…(笑)
まっ、7月一杯で消すことにしよう。ただ、楽譜は公開するものの、私の著作者としての権利を放棄したものではないので、無断での頒布、コピー、編曲は一切を禁じます。見つかった場合は損害賠償の請求を致しますので、絶対に止めて下さい。
演奏についてはご連絡さえくださればOKです。
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楽譜をアップして眺めていたら、下書きをそのまま画像にしていたことに気がつき、今、正しい楽譜をアップし直しました。直前にカウンターを偶然見ていたので、18人ほどの方が間違った画像をアップした20分ほどの間にいらしていたことが判明。まさかその間にこれをダウンロードされたとは思わないものの、間違った楽譜の場合があります。特にフレージングを書いている途中の楽譜を画像にしていたようで、私のイージー・ミスでした。申し訳ありません。
by Schweizer_Musik | 2008-06-26 00:25 | 授業のための覚え書き
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