夏…涼しくして音楽を聞こう -12. チェザリーニのアルプスの詩
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作曲者 : CESARINI, Franco 1961- スイス (ベリンツォーナ)
曲名  : アルプスの詩 (1999)
演奏者 : 秋山和慶指揮 大阪市音楽団
CD番号 : fontec/FOCD9188
ナクソスにあるコーポロン指揮ノース・テキサス・ウィンド・シンフォニーによる演奏は こちら

吹奏楽っぽくないというのも変だけれど、この曲には吹奏楽のどこかハリウッドの映画音楽くささが無いのが特徴で、それ故に私好みの吹奏楽作品となっている。
七つの楽章というよりも七つの部分からなり、霧 - 哀愁(寂寥) - 思いがけない光 - 精神的活動(心の動き) - 高原の牧場 - 嵐 - 神の国というそれぞれの部分にタイトルがつけられている。嵐ではウィンドマシーンも登場し、描写性にも富む逸品である。
ところで、ここまで書いたら、「えっ?それシュトラウスのアルプス交響曲じゃないの?」という人は必ずいると思う。
その通り!この曲はシュトラウスのアルプス交響曲へのオマージュとして書かれたのだから。
チェザリーニは谷間に立てられた長城が世界遺産となったスイスのベリンツォーナ出身の作曲家で、吹奏楽の世界では有名な人である。私のこの作曲家との出会いは、サックスと弦楽四重奏のための「オーバード」という曲で、最初は吹奏楽の世界で有名などとは全く知らなかった。
しかし、面白い。シュトラウスの曲をよく知っている人が聞くと、ニヤニヤするのではないだろうか?私も解説を読む前は、笑ってしまった。
しかし、ここまでシュトラウスのあの名作の世界を吹奏楽でやれたということが凄いなぁと思う。
近代オーケストラが吹奏楽に弦が加わった形へと進化したことを、この曲ではからずも再確認した次第である。
ナクソスで聞く場合は上記の標題にトラックが分かれていないのでちょっと注意が必要である。ただ、よく聞けば、どの場面が誰でもわかるだろう。
海の日なので、海の曲をとも思ったけれど、私は典型的「山派」なので、今日も山の音楽で涼を求めてさまようのであった…(笑)。

写真はそのベリンツォーナの町を世界遺産の城塞から撮ったもの。

22:35追記
2005年に訪れた時の写真に差し替えました。
by Schweizer_Musik | 2008-07-20 20:51 | 夏…涼しくして音楽を聞こう
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