スイス日記 8月22日「ミューレンからルツェルンへ」
朝から快晴。昨日の夜、空に広がった雲は一時的なものだったのだろうか。朝焼けを見に、食事前にミューレンの村を散歩。駅前の山羊を見たりしたが、郵便局の前でリスが目の前を走り抜けた時は驚いた。黒いリスだった。
帰って食事をしてから、ギンメルワルトへの道を少しだけ歩いてみる。初めてミューレンに来た時、歩いた道だ。そして更にその百年あまり前、ブラームスが歩いた道でもある。
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崖の上に引っかかったようなミューレンの村から一つ低いところのわずかな平地に乗っかったギンメルワルトからラウターブルンネンの谷に下る道は、800メートル以上の切り立ったU字谷の谷の上と底を結ぶルートでもある。
朝早くなのに、何人かのハイカーに出会う。麓から歩いて来たのだ(凄い!)

昔、お弁当を食べたベンチのところまで来てホテルに戻る。行きは下りで楽だったけれど、帰りは全て登り!かなりきつい!!
来る時には気がつかなかったが、絶壁の端で牧草を刈る人達がいた。危険な場所での仕事に、ここの暮らしも楽ではないなと思った。
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ホテルに戻る前にコープで買い物をしていたら、ホテル・ベルビューのかつてのマダムに会う。懐かしく思うが、今は引退して息子に譲ったようだ。挨拶せず通り過ぎる。
ホテルで急いで荷造りをしてチェックアウト。ほどほどに高額(一泊一人1万円)に、やはり三つ星は高いとしぶしぶお金を払い、ルツェルンへと移動。
ホテルの若旦那(あのマダムの息子?)が電気自動車で送ってくれるというので、やっかいなスーツケースを駅まで頼む。娘が同乗し、私はもちろん歩く。

インターラーケンからルツェルンへ向かうブリューリック線の車体も随分美しい車体に変わっていて、時の経過を感じさせられた。
しかし、ブリエンツ湖からハスリベルクなどの車窓の風景は昔とちっとも変わらない美しさである。
雲行きがここに来て思わしくないのは気がかり。やはり文句なしのお天気は昨日だけだったようだ。写真はハスリベルクの峠を越えて、しばらくして見えてくる車窓の風景。
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ルツェルンに着いて、今日一日だけ予約していなかったホテルをインフォメーションでとり、重いスーツケースを引きずりながらホテルへ向かう。荷物をホテルに入れたら遅い昼食(兼夕食)を摂りに出かける。ついでにインフォで聞き逃した明日の公演の場所を確認するため駅に立ち寄る。
ここで雨になる。かなり降り出したので近くのリ・タイ・ペイで食事をと思ったが、やっておらず断念。ここは昔リヒャルト・ワーグナーが通ったレストランだった…。歩き回るがあいているレストランが無く、結局駅のレストランで食事。スープはまぁまぁだったが、娘が食べたレシュティはかなり酷いものだったようだ(笑)。
水などを買って、ホテルに戻り、明るいけれど就寝。疲れ果てていたためか、朝までぐっすり…だった。
by Schweizer_Musik | 2008-09-04 04:52 | 2008年スイス音楽の旅
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