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再掲載!試演の録音
学生のみなさんへ!(再掲載)
7月に行ったアカデミーのEO学科、WO学科、PF学科の学生によるオリジナル作品の音だしの録音はこちらにおいてありますので、各自ダウンロードして下さい。
録音については、来週末で削除する方針ですので、よろしくお願いします。

2008.11.1 8:00 追記
現在、原因不明でサーバーにアクセスできない状態が続いています。
ファイルはそのまま存在していますので、後ほどもう一度おいで下さいませ…。

2008.11.1 8:51 追記
現在作品の置き場所にアクセス可能でした。各自ダウンロードして下さい。
by Schweizer_Musik | 2008-10-31 21:50 | 授業のための覚え書き
食欲の秋だ!…音楽を聞こう -42. ケックランの ソナチネ 第2番
作曲者 : KOECHLIN, Charles 1867-1950 仏
曲名  : オーボエ・ダモーレと室内アンサンブルのためのソナチネ 第2番 Op.194 (1942-43)
演奏者 : ヴィオッタ・アンサンブル(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団団員)
CD番号 : Le Bal Masqu酸Channel Classics/08595

まだ10月というのに、青森あたりでも雪が降ったそうなノ。昨日の帰り、疲れで列車の中でぐっすり寝込んでから最寄りの駅で降りたら、ぐっと寒かった。
そろそろ秋のシリーズも終わりにしなくてはと思いつつ、継続を目指すこととする(笑)。
オーボエ・ダモーレのソロとコンバスを加えた弦5とフルート、クラリネット、チェンバロという編成のこの曲は全4楽章から出来ている。
オーボエ・ダモーレが哀愁に満ちたメロディーを奏で、室内アンサンブルが実に洒落た響きでこれを支えるノ。なんて美しいのだろう。1995年の録音というから、もうリッカルド・シャイーの治世であったロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の室内楽グループによるものだが、これが何とも美しいのだノ。
奏者が誰だかはiTunestoreにて購入したためわからないけれど、なかなかの腕利きたちが加わっての演奏のようである。
第1楽章の哀愁に満ちた音楽のあと、更に穏やかな第2楽章、そしてAdagioの第3楽章とゆっくりの楽章が3つ続いたあと、ちょっとバロックのスタイルを模したようなAllegroの終楽章が続く。
楽しい作品というより、憂愁の曲。深まりゆく秋を味わう音楽にはブラームスのクラリネット五重奏曲と双璧ノ。
いかがです?
by Schweizer_Musik | 2008-10-31 06:01 | 食欲の秋だ!…音楽を聞こう
作曲に戻る…
久しぶりに変奏曲に戻る。朝から少しがんばったけれど、なかなか形にならない。想像以上の難行である。まっ、あわてずにじっくりと構えて書くことにしよう。
現在6分あまりの作品だが、あと4つから5つの変奏を書いて、変奏を充実させたい。現状では変奏がどうもすっきりしすぎなのが気に入らないのだ。
まっ、あわてず少しずつ書くことにしよう。深追いをしても、ろくな事がない…。

しかし、暗くなるのが早い…。午後4時を少し過ぎるともう黄昏である。昨日は涼しいというより寒いと感じたけれど、今日も少し散歩に出て大気がずいぶん入れ替わったと感じた。
今日は朝から雲が多いなと思っていたのだけれど、夕焼けは美しく、雲一つ無い黄昏だった。こんな日は逆に味わいに乏しい。少し雲があって残照を見せてくれた方が、味わい深いと私は思うのだが…。
しかし、そのわりには富士山は姿を見せぬ…。ちょっと意地悪をされているような気になった。
by Schweizer_Musik | 2008-10-30 15:12 | 日々の出来事
再び、松村英臣氏のリサイタルのご案内
11月2日(日) 14:00 (13:30開場) 〜 大阪を中心に活動しているピアニスト、松村英臣氏のピアノ・リサイタルが浜離宮朝日ホール(都営大江戸線築地市場駅直結)にて行われます。
演奏作品は以下の通りです。

1) J.S.バッハ    : フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV.813
2) モーツァルト   : デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 KV.573
3) バッハーブゾーニ : シャコンヌ ニ短調
4) ムソルグスキー  : 組曲「展覧会の絵」

チケット代金は4000円です。ご希望の方はメールかコメント欄にてどうぞ。残りわずかですがあります。
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by Schweizer_Musik | 2008-10-30 12:31 | 音楽時事
フェルトマンのコブトの光
作曲者 : FELDMAN, Morton 1926-1987 米
曲名  : コブトの光 (1986)
演奏者 : ミヒャエル・ギーレン指揮 南西ドイツ放送交響楽団
このアルバムは こちら

23分におよぶこのオーケストラ作品が、彼の最晩年の作品なのだそうだ。長大で退屈というイメージがどうしてもつきまとうフェルトマンは大の苦手で、特に後期は先頃150円だったから買った高橋アキさんとクロノス・カルテットの録音など持っている程度で、ロクに聞いてこなかったけれど、ナクソスに彼の作品が大量にあるのを見つけ、やはりちょっとは聞いておかないとと思い、手を出してみた。
うーん…やはり…。
23分あまり、よくオーケストラがやってくれたものだと思う。ディナーミクは最初から最後まで基本的にピアノ、もしくはピアニシモ…だと思う。サウンドというかオーケストレーションは微妙に変化をしていく。
和音も大きな変化はない。ただ同じような音がずっと鳴っている…。

1950年代に図形楽譜を考案した(多分)作曲家としても名高い彼が、偶然性の音楽からこうした寡黙で、茫漠とした世界へと足を踏み入れたのは何となくわかる気がする。
偶然性の音楽の出現を自ら促しながら、自らの意図と違う音楽をその図形楽譜から演奏されることに耐えられなくなってこの技法を放棄したフェルトマンは、ミニマルへの向かう。
繊細で緻密に作られた音の連なりを細かく反復していく技法は、後年のスタイルを1970年代に確立していたようだが、まだディナーミクはピアニシモに限定されていなかった。
しかし、これが1980年代の最後の時期にはピアニシモのミニマルと言ってもいいような状況となるのだ。
果たしてこれが彼の行き着いたゴールだったのかどうかは分からないけれど、ちょくちょく聞いた音楽はこういうものだったと思う。Wikiの詳細な記事に助けられた。ぜひ参照あれ!
ともかく、私にはそれでもフェルトマンは苦手だ…。5分と集中力はもたない(笑)。
by Schweizer_Musik | 2008-10-30 05:06 | ナクソスのHPで聞いた録音
ブルッショルリのブラームスのピアノ協奏曲第2番
作曲者 : BRAHMS, Johannes 1833-1897 独
曲名  : ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83 (1878-81)
演奏者 : モニーク・ドゥ・ラ・ブルショルリ(pf), ロルフ・ラインハルト指揮 シュトゥットガルト・プロ・ムジカ管弦楽団
CD番号 : DENON/COCQ-84387

1952年12月シュトゥットガルト、ヤンセン・スタジオ録音というから、ブルッショルリの録音でも比較的初期の録音と言える。
この頃のブルショルリの録音としては、ハインリヒ・ホルライザーと録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番と第23番がある。熱気に包まれたその演奏は録音さえわければ…と大変惜しまれる。ややテンポが走ってみたりと、ベルンハルト・パウムガルトナーとの録音では聞かれない傷もそのままだけれど、その熱さ、パッションが大きな説得力となっていた。
そうした時代のブルショルリのブラームスの大作である。以前から持っていたのはDOREMI/DHR-7857〜8という番号のCDであるが、それよりも数段音が良くなっている。ただし、1952年という時代相応のという限定であるが…。
あのCDでは確か、ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団という名称のオケということになっていて、実体はウィーン交響楽団かと思っていたら(私の勘違いかもしれないが…)シュトゥットガルトのオケだった。録音場所もシュトゥットガルトなので間違いなかろう。多分放送オケのこの録音用の名称だと思うが、なかなか良いアンサンブルでブルショルリの名演に応えている。
ロルフ・ラインハルトはこの時代のヴォックス・レーベルの協奏曲録音でよく名前を見かけた。あのシャンドールのバルトークの協奏曲全集も彼の指揮だった。
このブラームスを聞く限りはなかなか有能な指揮者だったのではないだろうか?そんな風にも思われる。
この作品、重々しい北国の曲のような演奏よりも、こういう颯爽としたテンポで明るいイタリアの陽光輝くかのような輝かしいタッチで演奏される方が私は好きだ。
ブラームスのイタリア好きは有名な話で、私はそうした文脈の中でこの曲をとらえる方がピタリと来る。
ブルショルリの力強い演奏は、いかにも若い…。でもこの鋼のような強さが荒っぽいと誤解されるのは何とももったいない話で、デリカシーも何もない、弾き飛ばしとは全く異なるのだ。
モノラルなので、ちょっと聞きにくいけれど、DOREMIレーベルの復刻に比べれば数段よろしい。これ以上の復刻は不可能ではないだろうか?色々と集めてきたけれど、このブラームスはブルッショルリの録音の中でも特筆されるものだと思う。
by Schweizer_Musik | 2008-10-30 04:07 | CD試聴記
トマス・ビーチャムのロマン派前期のフランスの管弦楽作品集
作曲者 : GRÉTRY, André-Ernest-Modeste 1741-1813 仏
曲名  : 歌劇「ゼミールとアゾール "Zemire et Azor"」(1771) 〜 バレエ音楽
演奏者 : トマス・ビーチャム指揮 ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
CD番号 : SONY-Classical/SMK91167

この優美な音楽を、滅多なことでは聞けないとは悲しいことである。トマス・ビーチャム卿が、1954年4月28日ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホールで録音したこのCDをぜひにもお薦めしたいところだ。
他に…
メユールの歌劇「ティモレオン "Timoleon"」(1799) 序曲
歌劇「架空の宝物、または立ち聞きの危険 "Le tresor suppose"」(1802) 〜 序曲
歌劇「若いアンリ (アンリⅣ世の青春時代) "Le jeune Henri, 'La Chasse du jeune Henry"」(1797) 〜 序曲
といった今では滅多に演奏されない、古典派時代のフランスの歌劇の序曲が3曲も入っている。
このメユールは大変力のあった作曲家で、交響曲なども残していて、フランスの古典期の数少ない優れた器楽の作曲家でもあった。もちろん歌劇でパリを席巻した作曲家だったが、この作曲家の作品をベルリオーズが高く評価していた。
きっとそうした関係でこのCDには、1951年録音のベルリオーズの「イタリアのハロルド」も入っているのだろう。そう考えるとなかなか凝ったプログラミングだと思う。
「イタリアのハロルド」はもともとパガニーニのために書いたヴィオラ協奏曲だったというか、途中までは確かにそうだった。
しかし、あまりパガニーニが好きな技巧的な作品でないということもあり、予定していた協奏曲ではなく、結果的にヴィオラ独奏を持つ交響曲となったのだ。
だからヴィオラの独奏付きの交響曲などという、協奏曲とも交響曲とも言えないなんとも中途半端な編成、構成の作品となったのである。
だからだろうか?ベルリオーズ入魂の作品であるにも関わらず、意外なほど人気がない。
ベルリオーズと言えば幻想交響曲ばかりがとりあげられ、ちょっとこのイタリアのハロルドは日陰の存在となっているのはもったいない。何しろパガニーニに弾いてもらおいと書いていたわけで、華麗ではないにしてもヴィオラは大活躍する、ユニークな作品なのだ。
大体ヴィオラがソロをとる作品は古典派からロマン派にかけて滅多になかったのだ。
標準的な二管編成ながら、さすがにベルリオーズらしいオーケストレーションが随所に光るこの作品は、隠れた名作と呼んでもいいかも知れない。
スコアを見ていてちょっと変わっていると思うのは、オフィクレイドという当時作られたばかりの金管楽器が使われていることだろう。またハープも活躍している。
今ではすでに使われなくなったこのオフィクレイドに代わって、チューバ(もしくはユーフォニアム)が演奏している。(ちなみに幻想交響曲でもこの楽器が使われていた…と思う。他にはメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲、劇音楽で使っていたっけ…)。
まぁ、管楽器は様々なものが生まれては消えていったため、スコアを勉強するのも一苦労だ…。
大体、大学のオーケストレーションの授業ではこんなことはあまり教えてはくれない…。

この演奏で聞く「イタリアのハロルド」は、ウィリアム・プリムローズのソロがあまりに素晴らしく、この不世出の名手の名演として、そしてトマス・ビーチャムの素晴らしい指揮とともに、モノラルながら最高のパフォーマンスとしていつまでも残しておいてほしいものだ。
こうしたモノ期の珍しい作品の録音は、見つけた時に買わないと後で残念なことになる。お薦めの一枚。(第1楽章の途中に録音のかなりわるいところがある…。買ってから気がついたのだが)

ともかく、この貴重な録音の他にマスネのオラトリオ「聖母 "La Vierge"」(1880) 第4場 〜 聖母の永眠 "Le dernier sommeil de la Vierge"が入っていることも申し添えておこう。
しかし、私にはこれらの名作にも増して、冒頭にあげたグレトリの歌劇「ゼミールとアゾール」のバレエ音楽がかけがえのないものである。この優美さ…。こうした曲を指揮するトマス・ビーチャムは水を得た魚というか、ポニョというべきか(笑)。
こんな気の利いた選曲で演奏会をだれかやってくれないかなぁ…。
by Schweizer_Musik | 2008-10-29 21:56 | CD試聴記
アルルの女の編曲終わる
「アルルの女」第1組曲、第2組曲全曲のサックス・ラージ・アンサンブルへの編曲が昨日の午前中で大体終わり、午後、レッスンの合間で微調整というか、ミスがないかと直したり、リハーサル番号をつけたりし、学校から帰ってからメールにて写譜のN君にデータを送った。
来週にはプリントされて届くだろう。
これは12月に多摩プラザで行われるサックス・フェスで2〜3曲抜粋で演奏され、3月に全曲演奏される予定。詳細の連絡を頂いたらこのブログで告知をいたします。

日曜には私の4本のユーフォニアムのための組曲「サーカス」が北海道で初演となった。私は多忙故立ち会うことが出来なかったが、かわいい子供のお披露目がうまく出来たことを祈らずにはいられない。

津田さんのリサイタルは5月24日あたりを中心に調整していくこととなりそうだ。先週メールを頂き、このあたりを軸に調整しようと思っていたのだが、なんとかうまくいきそうだ。
毎年夏の終わりにチューリッヒ・トーンハレで開催されている室内楽とソロの連続リサイタルのシリーズ MTMTに因んで、横浜MTMTとしたいと思い、クラリネットとのデュオ(吉松 隆の作品と私の新作)、そしてチューリッヒ・トーンハレで好評を頂いたソナチネ、後半は全部ソロで、津田さんのレパートリーからという内容で行けたらと思っている。
ホールの予約や色々な調整はこれからだが、宮崎でも出来たらと思ったりしている。クラリネットは別だけれど…。

夕べは帰ると注文してあったCDが届いていた。ジャン=マリー・ロンデックスの4枚組のプライベート録音のシリーズ(正規品ですよ)とビーチャムの指揮したメユールの序曲とベルリオーズの「イタリアのハロルド」のCDが届いていた。イタリアのハロルドはあのウィリアム・プリムローズがソロをとっているので興味をそそられたのだが、それ以上に実はビーチャムが得意としていたメユールとグレトリの序曲を正規盤で聴きたかったからである。
演奏はこちらにあるが、音は今ひとつで、昨日届いたCDはさすがにずっとよい音で聞きやすかった。録音データも当然あるし、ライナー・ノートがあるので、こうした点はCDの良さだ。ダウンロードが最近多く、パッケージが無くなってこういう文化がないがしろにされるのは問題だなぁと思ったいただけに、CDを手にしながらちょっと嬉しい気分である。
しかし、昨日のシュナイトのブルックナー、返す返すも聞けなかったのは残念だ…。
弦アンサンブル用のタンゴの作曲に戻る。これが結構面白いのだ。歌も校訂しなくてはと思う。色々あって、ちょっと気が抜けない感じ。
今日の現代音楽の授業は武満 徹の「弦楽のためのレクイエム」か「地平線上のドーリア」をとりあげる予定。準備もせねばならない。今から九時までこなさなくてはならないことが山積みだ…。
by Schweizer_Musik | 2008-10-29 06:35 | 日々の出来事
仕事…
今朝、起きてからアルルの女のアレンジを進め、ファランドールの最後の3ページを残すのみとなった。
トゥッティは、金管が和音を勤めるだけで、他はファゴットと低弦を除いてメロディーのユニゾンで出来ている。この徹底した単純さこそわかりやすさの元なのだろうが、一度読んでしまうと興味を失うこと甚だしい。
さて今日は学校。レッスンの日なので肩の力を抜いて出かけよう。確かシュナイト氏のブルックナーがある日だった。とうしても行けそうにない。今日はちょっとサックスのM先生とこのアレンジについてお話せねばならないし…。
演奏会に行けないのは実に残念だ。まだ先週の方が良かったのだけれど、それでも六時半過ぎまで居残りを指導していたので、とても間に合いそうもなかった。今日は絶望的だ…。
ともかく、アルルの女は今日で完成する予定。意外に時間がかかったのは、一重に私のこの曲に対する興味の問題。良い曲だとは思うが…。お誘い下さったyurikamomeさんには深く感謝!!
by Schweizer_Musik | 2008-10-28 10:16 | 日々の出来事
リッカルド・ムーティの指揮で聞くメンデルスゾーンの交響曲
作曲者 : MENDELSSOHN-BARTHOLDY, Felix 1809-1847 独
曲名  : 交響曲 第4番 イ長調「イタリア」Op.90 (1831-33)
演奏者 : リッカルド・ムーティ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
CD番号 : iTunestoreにて購入

1976年7月23日. 9月10日録音ロンドン、アビー・ロード・スタジオ録音ということがネットで調べてわかったが、1972年にフィルハーモニア管弦楽団の指揮をするようになった彼が、EMIに録音を開始した頃の演奏ということが言える。
1976年と言えば、私は高校生だった。このLPを聞いた記憶は全くなく、もっと早く出会えていたらとため息が出てしまう。それほど良い演奏なのだ!!
今後、リッカルド・ムーティがフィルハーモニア管を振った1970年代の録音は目に付いたら全部買ってしまおうと決意した(笑…そんな大仰なものではないけれど)。

輝かしいサウンドはムーティ独特のもので、この時代はオーソドックスな解釈で、無理なテンポ設定はほとんどない。しかし聞いた印象はとても新鮮で、彼がいかに素晴らしい才能を秘めていたか、グィド・カンテルリ・コンクールの判断がいかに正しかったを証明してみせたのだった。
この「イタリア」はマルケヴィッチが分裂前の(正しく言うなら文化放送が一方的に解雇する前の)日本フィルを振った録音(ライブでなく正規録音!)が最も良い演奏だと思っている。
そのはち切れんばかりの演奏に比べてどうかと言えば、ムーティの演奏はまだまだ大人しい。でもマルケヴィッチの演奏には録音が雑という問題があったが、それはムーティのものにはない。
大体、ムーティのCDを聞いていて、録音が悪いと思ったことはちょっと記憶がない…。余程良い耳をしているのだろうと推察する。特に音のバランスに対する感覚は抜群ではないか?
終楽章のサルタネルロは想像通りの大爆発!!それでも全体に巨匠風の落ち着きがあり、この若造の底知れない凄さが滲み出ている。
珍しい序曲も入っていたが、こちらはモ−シェ・アッツモンのもの。せっかくならムーティで統一すればよかったのに…。
by Schweizer_Musik | 2008-10-28 08:45 | CD試聴記