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今朝も作曲に取り組む…
今朝も作曲に取り組むが、場所を変えたからと言っていきなりすらすらと書けるようになるものでもなく(当たり前だ!)、ダラダラと音符を一つ置いては消してみたりしている。今まで書いたところからも直したい音が次から次へと出てくる始末で、なかなか納得いく音にならない。こんなものなのかも知れないが、もう少し粘ってみよう。
昼食後、ノヴァークのスロヴァツカ組曲をヴァイナル指揮チェコ・フィルの古い録音を発見。久しぶりにこの演奏を聞きながら、これもまた良いなぁと思った。でもこんな風にのどかに自分の音を追求できた時代は遙か過去のこと。今では1音にこんなに苦労しなくてはならないのである。
後2時間ほどがんばって知り合いのピアニスト、古くからの知り合いである楽器店の社長などと飲みに行く予定。
作曲で苦労しているわりには、飲みに行くのはコンスタントに予定を入れているのだから世話はない。4日には神戸フィルのコンマスとも久しぶりに飲みに行く。10年ぶりの飲み会なので、ちょっと楽しみである。彼の美しい音が懐かしい…。
by Schweizer_Musik | 2010-04-30 12:23 | 日々の出来事
大阪へ
お昼過ぎに家を出て、新横浜経由で大阪へ。
列車の中でいつものように作曲。全く進まぬ。1小節なんとか書いて撃沈。難物である。どう書いて良いのか、自分でもわからない。4度構成の和音だとか、モードとかたよるべきシステムがあれば、簡単に書けるのだが、今回はそれらと決別して書いているので、どうもわからないことが次から次へと出てくる。
快晴の中、富士の山をチラリと見て、作曲を続けたのだが、なかなかうまく行かない。いっそコンデンスをやめて、今まで書いたものをオーケストレーションしてみるかと思ったけれど、それをしてしまうと更に悪い循環にはまってしまうことは眼に見えているので、我慢してコンデンスを書いている。
by Schweizer_Musik | 2010-04-29 16:22 | 日々の出来事
今日から山ごもり
今日からしばらく山ごもり(帰阪するだけです…笑)して、難航している作曲をしてきます。したがって連休明けまで更新できなくなります。
ゴールデン・ウィーク明けには、また賑々しくお越しいただければと存じます。

写真はニーチェやヘッセ、ブルーノ・ワルター、ハスキルといった思想家、文学者、音楽家たちが愛したシルス・マリアの風景。ああなんて美しいのだろう!!
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by Schweizer_Musik | 2010-04-29 10:59 | 日々の出来事
ライヒのドラミング
作曲者 : REICH, Steve 1936- 米
曲名  : ドラミング (1970-74)
演奏者 : スティーヴ・ライヒと音楽家たち
CD番号 : Grammophon/427 428-2

昨日は、我が校の弦楽器のマエストロたちとしこたま飲んで、午前様でご帰還と相成り、大寝坊してなにやら仕事を開始しようと思ったけれど、どうもしゃきっとしないので、yurikamomeさんのブログにあったスティーヴ・ライヒの音楽でも聞いてみたら、この惚けた頭がどうかなるかと思って、今その実験をしている(笑)。
この曲は彼の比較的初期の音楽で、アフリカはガーナにおけるエヴェ族の音楽の研究に影響され、書かれたものだという。これが第2部、第3部といくにつれて、ジャワ島のガムランの影響も加わり、ライヒのミニマル・ミュージックのスタイルは完成の域へと向かうのである。
確かにある種のカタルシスに向かうそれは、当時のセリエル、クラスターなどといった技法で複雑怪奇となって閉塞感に満ちていた音楽界に強烈なインパクトを持っていた。
私は「18人の音楽家のための音楽」を大学3年の時に聞き、自分でもそれをやってみようと試みたことがあった。今は昔であるが…。
このドラミングもその後に知った私は、小泉文夫先生の講義などを受けて民族音楽に大いに傾斜していったのだった。
懐かしい録音を、今朝は久しぶりに聞いてみたが、夕べのアルコールによる私の脳の位相のズレは回復するどころか、更にずれて修復不能状態に陥ってしまった。風呂でも入って気分転換してみよう…。

写真は1999年に訪れたレッチェンタールの朝の風景。家族で行った最後のスイスとなったんだなぁ…。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-29 08:26 | CD試聴記
マルティヌーの3つのモダンダンスのスケッチ
作曲者 : MARTINŮ, Bohuslav Jan 1890-1959 チェコ→米
曲名  : 3つのモダンダンスのスケッチ "Trois Esquisses" H.160 (1927)
演奏者 : エミル・ライフネル(pf)
CD番号 : DENON/COCO-7063〜5

二十世紀初頭、第一次世界大戦が終結し、戦争から生きて帰還できた若者たちの新しい表現の爆発が起こる。これは第二次世界大戦後にも起こったことであるが、この時は新古典主義というバロックの復興があり、アメリカからヨーロッパにわたったタンゴ、ブギブギ、ラグタイムなどがあった。これらをジャズと総称されていたが、モダン・ジャズと基本的に異なり、酒場の音楽をこう称していたようである。
これにいち早く反応したのは、新しモノ好きのストラヴィンスキー、そしてラヴェルといった人たちだった。ドビュッシーはこの洗礼を受ける直前に亡くなってしまったけれど、この音楽が世の中を席巻することを「ゴリヴォーグのケーク・ウォーク」で予言した…というより、1908年のこの作品でその扉を開いたと言うべきかも知れない。
この洗礼を深く受けて、明確に作品として作り上げたのはストラヴィンスキーである。「兵士の物語」や「3つのラグタイム」などがあげられる。ラヴェルもピアノ協奏曲などでその影響を自らの語法とうまく摺り合わせて自分の音楽に仕上げている。
同時代のフランス6人組(あまりこの呼び名には意味があるとは言えないけれど)の音楽も「ジャズ」の影響はあらわれ、ダリユス・ミヨーなどが「世界の創造 "La Création Du Monde"」Op.81などに積極的に取り入れている。
1920年代は「ジャズ」と新古典主義の時代であったと言っても過言ではない。(一方で新ウィーン楽派が新しいドデカフォニーを確立して行った時代でもあったが…)

そしてこうした人たちと同様、「ジャズ」の影響を色濃く反映したのがこのマルティヌーの作品である。同じ頃には「台所のレビュー」という室内楽によるバレエを書いていて、1927年頃はこの新しい音楽にマルティヌーは夢中になっていたようである。

第1曲 ブルース "Blues"
第2曲 タンゴ "Tango"
第3曲 チャールストン "Charleston"

ということになっているが、いずれも今日の私たちが知っているスタイルとは全く別物と思って聞かなくてはいけないが、よく聞くとガーシュウィンなどの要素が谺しているようで、魅力的である。
この時代の音楽はいずれまとめてとりあげてみたい気がする。とっても魅力的でダルムシュタット楽派の音楽を解説するよりもずっと楽しい…(笑)
このCDは今も入手できるかは知らないけれど、こうした音楽がいつでも聴けるようにしておいて欲しいものである。
写真はメールスブルクのお城(博物館になっている)のカフェ。向こうは霞んでいるけれどボーデン湖。対岸はスイス領である。もちろんここはドイツ。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-28 05:34 | CD試聴記
ショーソンのチェロとピアノのための小品
作曲者 : CHAUSSON, Ernest 1855-1899 仏
曲名  : チェロとピアノのための小品 "Pièce pour violoncelle et piano" ハ長調 Op.39 (1897)
演奏者 : ローランド・ピドー(vc), ジャン=クロード・ペヌティエ(pf)
CD番号 : 仏HM/901135

愛してやまないピアノ,バイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲のCDの余白にひっそりと入っていたこの曲。他の録音は持っておらず、この演奏でのみ私は親しんでいるのだけれど、寡黙で優しげでなんともいじらしく…。
しばらくこのCDが行方不明で聞くことができなかったのであるが、最近、昔買ってそのままになっているCDを引っ張り出して聞くのにはまっていて、その余波で棚の中から発見された一枚だった。
いや、会いたかったなぁ…と思いつつ、小品というには8分あまりで聴き応えのあるこの作品を聞きながら夕べは就寝。別に良い夢を見たとかいうのではないが、今朝は良い気分で仕事を開始できそうである。
シンコペーションのピアノの動機とチェロの長い音符を中心とした伸びやかなメロディーとが曲の重要な構成要素として、短調に転じて恋い焦がれるかのような第2主題もピアノとチェロが有機的に絡み合いながら発展していくこの曲は、刹那的ではなく、全体を見通す確たる構成力に裏打ちされて揺るぎない。
ピドーとペヌティエというこの録音当時まだ若かった二人の室内楽の名手が、丁寧に心を込めてこのショーソンの知られざる名作を歌い上げる…。展開部での盛り上がりも激することなく、主題の構成要素を丹念に拾い集め、主題が再帰した時には、胸がいっぱいになってしまった。
こういうのが名曲というのだろうな。ああ良い気分である。見かけたなら、ぜひ一聴をお薦めしたい。

写真は15年ほど前、ボーデン湖のドイツ側のメールスブルクに出かけた折の一枚。お城から家族連れが手をつないで降りてきた姿がなんともほほえましく感じられた。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-28 04:30 | CD試聴記
ダノン指揮で聞く「こうもり」…凄い名演!!
作曲者 : STRAUSS, Johann II 1825-1899 オーストリア
曲名  : 喜歌劇「こうもり」(1873年作曲/74年初演)
演奏者 : オスカー・ダノン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団, 合唱団, アデール・リー(sop/ロザリンデ), エバーハルト・ヴェヒター(br/アイゼンシュタイン), アンネリーゼ・ローテンベルガー(sop/アデーレ), シャーンドル・コーンヤ(ten/アルフレード), リゼ・スティーヴンス(m-sop/オルロフスキー), エーリヒ・クンツ(br/フランク), ジョージ・ロンドン(br/ファルケ), エーリヒ・マイクート(ten/ブリント)
CD番号 : SONY-Music(RCA)/88697 46984 2

歌手陣の名前を見ているだけで、胸躍るものだけれど、実際に聞いてみてビックリ!!うわさにたがわぬ名演。かなりのカットがあるし、台詞部分はほとんどカットしての音楽中心での録音ということで、時代を多少感じる面もあるが、ダノンの指揮があまりに素晴らしいので、これは無視してはいけないと思ってとりあげることにした。
オスカー・ダノンはちょっと前にペトルーシュカをとりあげたけれど、この1913年、サラエボに生まれたという指揮者は侮る無かれ!!凄い指揮者である。
序曲だけでもこんなに華やかな演奏ってこの後カルロス・クライバーくらいしか思いつかない。ステレオを強調したやや下品な響きも年代物の録音ということで、聞き流しておこう。そんなことなんて大したことでないと思えるほどの生命力であり、音そのものに力がある。
無能な弁護士を非難するアイゼンシュタインのヴェヒターの素晴らしさもさることながら、オケの数小節の序奏だけでスッとその世界に引き込んでしまう語り口の上手さ…。アンネリーゼ・ローテンベルガーのアデーレが舞踏会で歌う「春の声」の美しさ。かつてカラヤンとバトルの天国的な歌があったけれど、あれとは全く対照的な、もっと健康的な歌い口に、今日の午後はずっと魅了されっぱなしである。なんて上手いんだ。
フランク役に大好きなエーリッヒ・クンツが出ている!!彼の酔っぱらいの演技は世界一だ。3幕の冒頭はエーリッヒ・クンツのおかげでどんなに楽しいものとなっているか。ああカットがなければ…、プロデューサーが恨めしい…。
このCDには英語版の抜粋もおさめられている。そちらのキャスティングも以下にあげておこう。

アンナ・モッフォ(sop/ロザリンデ), リチャード・ルイス(br/アイゼンシュタイン), ジャネッテ・スコヴォテッィ(sop/アデーレ), セルジオ・フランキ(ten/アルフレード), ジョン・ホウクスヴェル(br/フランク), ジョージ・ロンドン(br/ファルケ)

いかが?「こうもり」という名オペレッタを愛する人ならば、一度は聞いておいて損はない!!

写真はスイスのアレッチ氷河の近くにそびえるペットマーホルンという小さな山の山頂からの一枚。ベットマーアルプの村がベットマーゼーのそばに見えている。気持ちの良い高度感…。高所恐怖症の人には申し訳ない(笑)
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by Schweizer_Musik | 2010-04-27 16:20 | CD試聴記
ロージャの自演による「「ベン・ハー」の音楽より
作曲者 : RÓZSA Miklós 1907-1995 ハンガリー→アメリカ
曲名  : 映画「ベン・ハー " Ben-Hur"」(1959)の音楽
演奏者 : ロージャ・ミクローシュ指揮 ハリウッド・ボウル交響楽団
CD番号 : DRG/19060

1967年頃の録音で、少々キンキンする録音が、安っぽいのは困りものだが、その他はまあまあ楽しめる内容と言えよう。このCDには他に「エル・シド」「クォ・ヴァディス」「キング・オブ・キングス」「白い恐怖」から協奏曲(ペナリオのピアノ)が入っている。
どれも私が音楽を聞き始めた頃にはすでにスタンダードとなっていたものだ。ただ、曲の規模が大きく、ニーノ・ロータの音楽のようにイージー・リスニング向けの音楽には向いていなかったので、サントラ盤でしか聞けなかったもの。したがって私はFMでエア・チェックしたものを聞いていた。
あの時のカセット・テープなんて無くしてしまったけれど、この音楽は憶えていた。改めてこれを聞くとNHKの大河ドラマの音楽などにどれだけ大きな影響を与えたかがわかる。
最近、「草燃える」がスカパー!でやっていて、偶然見ていて驚いた。もう30年も前のことだが、私が書いたテレビ用の音楽がそっくりだったのだ。もういくらなんでも時効で、すでに音楽もテープも無くなってしまったので今更なんともいえないけれど、音楽の書き方、和音の選び方、モードの使い方がそっくりだった。
お恥ずかしい限りであるが、書いていたときは全く気がついていなかったし、真似をしようなどと思ってやったのでは断じてない。しかし、いつの間にかあの音楽が私の書いているものに紛れ込んでしまったのだ。
大河ドラマに限らず、このロージャの音楽を聞いていて、モードなどを使い始めた頃の自分が、いかにこうした先人たちの影響を受けていたか…つくづく思い知らされた。
今はこういう音楽を書く機会は無くなったけれど、ある意味で、自分の原点のような気がしてしまった。

写真はあまり紹介されることのないスイスの寒村アローラの写真、第2弾。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-27 13:45 | CD試聴記
クーラのスケルツォ
作曲者 : KUULA, Toivo 1883-1918 フィンランド
曲名  : スケルツォ ヘ長調 (1905)
演奏者 : ピヒティプダス五重奏団【ヤーッコ・ウンタマーラ(pf), ゲッツ・ベルナウ(vn), アンティ・メウルマン(vn), ウッラ・ケッコ(va), ユーハ・マルミヴァーラ(vc)】
CD番号 : EDA/003-2

これまたずいぶん昔買って、なんどか聞いてそのまま棚でホコリをかぶっていたもの。久しぶりにとりだしてみて、存分に楽しんだ。(演奏家の名前の読み方はかなり怪しい…ので、どうぞご自身でご確認いただきますよう…)
クーラという作曲家は短命であった故、そう多くの作品を残さなかったけれど、才能にあふれた人物だったようで、わずか22才の彼が書いたこの作品には抗しがたい魅力がある。
この曲はピアノ三重奏曲Op.7の第2楽章に転用され、トリオ版ならいくつかCDが今でも手に入るので、この曲が見つからない場合はそちらを探されるとよいだろう。
スケルツォなので、アクセントのあるおどけたところもあるけれど、゛とこかのどかで伸びやかなのだ。それはトリオ悲しげなメロディーにも表れている。この部分の美しさといったら…。ただただ感動あるのみである。
五重奏版はトリオよりもやはりダイナミックレンジが全く違うので、できればこの曲の録音がもっと出てきたらいいのにと思う。
ピヒティプダス五重奏団の演奏は弦についてはいうことはないが、ピアノが硬質で五月蠅いのが難点。もっと柔らかで伸びやかなタッチだといいのだが、耳をつんざくばかりのフォルテはいただけない。
とは言え、マイナーなこうした作品など、見向きもされないようで、ちょっと寂しく感じる。美しい音楽が好きな人(おかしな言い方だが、わかっていただけると思う…中には私のように現代ものをよく聞く者もいるので…)お薦め!!

写真はアローラという小さなヴァレーの村で撮った一枚。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-27 11:05 | CD試聴記
ストックトンとハリウッド弦楽四重奏団他によるラヴェルの「序奏とアレグロ」
作曲者 : RAVEL, Maurice 1875-1937 仏
曲名  : 序奏とアレグロ 〜 弦楽四重奏,フルート, クラリネット伴奏によるハープのための M.46 (1906)
演奏者 : アン・マゾン・ストックトン(hrp), アーサー・グレッグホーン(fl), ミッチェル・ルリー(cl), ハリウッド弦楽四重奏団【フェリックス・スラトキン(vn), ポール・シュアー(vn), ポール・ロビン(va), エレノア・アラー(vc)】
CD番号 : TESTAMENT/SBT 1053

懐かしい演奏だ。今はもう閉店してしまった福岡の文化堂というレコード屋の店先にあった中古盤のコーナーでこのレコードを見つけて以来のつきあいとなる名演である。
この曲との出会いはどの演奏だったか、全く憶えていない。私は結構名曲を最初に聞いた演奏は憶えているのだが、この曲は何故か記憶にない。大学時代であったはずなのだが、卒業して赴任していった福岡でであったこの演奏の記憶は鮮明であった。
まだ、ハリウッド弦楽四重奏団なんてどんなものかという基本的な知識すらなく、ただ偶然手にとって購入したものだ。他に何が入っていたかも憶えていない。ただ、この曲、この演奏に魅せられ、延々と聞き続けた想い出があるのみである。
カリオペから出たラヴェルの室内楽全集に入っていたジャメのハープによるものやザバレタがクリスティアン・ラルデ、ドゥブリュなどと録音したグラモフォン盤などから、弦を弦楽合奏にしたマルティノン指揮シカゴ交響楽団盤やザバレタとモ−シェ・アツモン盤などといった変わり種まで、様々なものを聞いてきた。名盤の誉れ高いリリ・ラスキーヌとマルセル・モイーズやユリス・ドレクリューズ、カルヴェ四重奏団といった綺羅星のごとき名手たちによる歴史的名演や、ラヴェル自身が指揮したものなども聞いてきたが、トータルとしての出来映えからすれば今もってこのハリウッドの面々による演奏に優るものはないように思う。
室内楽ではあるが、ラヴェル自身が指揮をしたものがあるぐらいで、フリッチャイなども指揮をしている。とは言え、大体は指揮者なしで演奏するが、その時の要となるのがやはり第1ヴァイオリンであり、この点でもフェリックス・スラトキン(現在活躍中のレナード・スラトキンの父親)は最高の適任であろう。指揮者としても活躍した彼はヴァイオリンの名手であり、このハリウッド弦楽四重奏団の腕利きたちのまとめ役でもあったからだ。
たった一枚選べと言われれば、ウルスラ・ホリガーのクラヴェース盤などにも心を残しつつも、この盤を選ぶに違いない。1951年の古い録音ではあるが、鑑賞に充分耐えうる水準にある。テスタメントの復刻も良い。ただこの盤が手にはいるのかどうかは定かではないが…。もうずいぶん昔に手に入れたものなので…。

写真はスイスとフランスの国境あたりにあるエモッソンのダム近くから見たヨーロッパ最高峰のモンブラン。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-27 10:15 | CD試聴記