ラ・リューのミサ曲を聞く その2
作曲者 : LA RUE, Pierre de 1452-1518 フランドル
曲名  : ミサ曲「聖アンナのミサ "Missa de Sancta Anna"」
演奏者 : ケヴィン・モル指揮 スコラ・ディスカントゥス
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実はラ・リューは昔フィリップスの廉価盤で、ラヴィエ指揮パリ・ポリフォニーク・アンサンブルによるレクイエムの演奏が出ていて(あれはどうなったのだろう…)、それを聞き込んだせいで、このルネサンス中期のフランドル楽派の作曲家を好きになった。
1970年頃の録音だったと思う。確かレコード・アカデミー賞をとった名盤だとか聞いて購入したものだ。
ナクソスにはこのレクイエムもあるのだけれど、先の酷い演奏の後の口直しにこれは良いものだと思う。
こんなにきれいな音楽を聞かないでおくなんてもったいない。
大体ラ・リューの音楽はメロディーが美しく、ファンタジックな印象があるが、それは恐らくその昔のラヴィエのよるレクイエムの印象ゆえではないだろうか?
あれは、色んな楽器(現代楽器を含む)も動員した、今日なら復古調の人々から大分叱られるであろう演奏であったけれど、それがとても典雅でひたひたと悲しみが迫ってくるようで、高校生だった私の耳にはとても美しかったものだ。
今では無伴奏のコーラス(それも男性のみの)で歌われるのが一般的となったが、私は今もあのラヴィエ盤が懐かしく思い出される。
そんな思い出話はともかく、この聖アンナのミサ "Missa de Sancta Anna"(訳は合っているのだろうか?心配だ…)の美しいこと!やっぱのラ・リューのメロディー・ラインは魅力的だ。
ポリフォニー作品だから、対位旋律も気を抜いた歌唱では困るわけで、そうしたこともなく、実にきちんとした歌である。わずかにピッチの不安定なところも無いでは無いが、わずかな傷をとりたててどうのこうのと言うほど野暮なこともないだろう。
いや、ミシェル・サンヴォワザン指揮アルス・アンティクァ・ド・パリの「やる気があるのか」と訊ねたくなる演奏からすると、比較できないほどのレベル差であった。
やっぱりラ・リューは良いなぁ…。

ついでに、ここにはラ・リューによるエレミアの哀歌も入っている。これもなかなか美しい。
by Schweizer_Musik | 2008-11-09 16:08 | ナクソスのHPで聞いた録音
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