マズア指揮のブラームスの交響曲第一番
作曲者 : BRAHMS, Johannes 1833-1897 独
曲名  : 交響曲 第1番 ハ短調 Op.68 (1876)
演奏者 : クルト・マズア指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック

これはiTunestoreにて購入したもので、番号などはわからないけれど、1990年代の中頃までに録音されたものだろうと思う。そしてこれを聞いて、クルト・マズアという指揮者を私は見直したところである。
ソロ・ヴァイオリンは記載されたライナーなどがないので分からないけれど、恐らくはコンマスのグレン・ディクテロウであろうと思う。
ソロは私の好みの音ではないので、今ひとつの感想でしかないけれど、演奏全体としては誠に雄渾でスケールが大きく、立派な名演だった。
私はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフだったマズアの演奏をいくつも聞いてきたけれど、小粒な印象しかなく、丁寧だけれど感銘に乏しい指揮者と思いこんでいた。
ニューヨーク・フィルという大変難しいポストに就いた時は、ちょっと大丈夫?などと思っていた。何枚かのCDがリリースされたが、私はほとんど手に取ることなくムターとの協奏曲録音などを聞いた程度だった。
いや、こんな立派な録音を成し遂げていたとは知らなかった…。不明を恥じるばかりだ。ニューヨークのポストを11年も続けたのだ。凡手に務まるわけがないのだ。そのくらいわかりそうなものだが、思いこみというか、一度ついたレッテルのようなものはなかなか剥がれないものだと、反省している。
しかし良い演奏だ。カラヤンとウィーン・フィル、あのボスコフスキーがソロをとったデッカ録音でこの曲を知り、延々とそれを聞いた高校生時代があるので、知らず知らずのうちにカラヤンの録音に比べてしまうのだが、あれよりもすこしゴツゴツした感じであるが、オケは本気モードのニューヨーク・フィルで、大変よく鳴っている。良いアンサンブルだ。
ソロはヴィブラートがちょっと五月蝿く感じられる点が私にとってマイナスなのだけれど、これはあくまで好みの問題。これが好きだという人もいるだろう。

実はこの他にもドヴォルザークの「新世界」やリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」などを購入したのだけれど、どれも大変高い水準の演奏ばかりで、マズアへの私のマイナーな思いこみを粉砕した。
この指揮者の見方(聴き方)を変えなくては…と思っている次第である。
by Schweizer_Musik | 2008-12-13 15:31 | CD試聴記
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