作曲者 : STRAUSS, Richard 1864-1949 独
曲名 : 歌劇「サロメ」Op54 (1903-05) 〜 7枚のヴェールの踊りと終曲のサロメのモノローグ 演奏者 : レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立管弦楽団 CD番号 : Grammophon/POCG-30032 昨年だったか、この曲をアレンジするという機会に恵まれ、ほぼ一ヶ月かけてなんとか仕上げたけれど、この作品がただものでないことは身をもって体験させられたものである。 このCDを買った時のお目当ては、カバリエが歌うオケ伴の歌曲であった。それも素晴らしいものであったが、その前に入っている「サロメ」の終わりの部分、そして有名な「七枚のヴェールの踊り」はすごい名演だった。 まず、サロメの要求で首切り役が地下の古井戸に降りていったところから始まるが、カバリエの歌は強烈だ。 この凄まじい情念の世界に私はもう圧倒されてしまい、声もない。バーンスタインの指揮は冴えに冴えている。 対訳を読みながら、聞いていて、こんな世界があるということに今更ながらに驚くと同時に恐怖を感じた。カバリエ最高の歌唱ではないだろうか? オケはフランス国立管弦楽団であるが、目立って素晴らしいアンサンブルを聞かせている。録音も絶品だ。だから続く「七枚のヴェールの踊り」は最高の出来映えである。 このおぞましい作品については、古いライナー指揮シカゴ交響楽団とこのバーンスタインの録音を長く一番だと思ってきたけれど(全曲はカラヤン盤)、今回改めて聞いて、その感を強くした次第である。 しかし、どうして全曲を録音しなかったのだろう。舞台はご遠慮させていただきたいけれど、CDでならカバリエのサロメは世紀の名演だと思うからだ。
by Schweizer_Musik
| 2009-01-26 15:52
| CD試聴記
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