ハグナーとシュナイト指揮で聞くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
作曲者 : TCHAIKOVSKY, Pyotr Il'yich 1840-1893 露
曲名  : ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (1878)
演奏者 : ヴィヴィアン・ハーグナー(vn), ハンス=マルティン・シュナイト指揮 ベルリン交響楽団
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こんな録音が眠っていようとは思ってもみなかったけれど、それなりに面白く聞いた。ヴァイオリンは最近評判のハーグナーだが、私はサラリとしすぎていて、この曲を演奏するならもう少し暴れてほしいとも思った。
第1楽章のおわり近くのハイ・ポジションで第2主題を再現するあたり、ちょっと音程が甘い他は、技術的な問題は感じなかった。が、この録音は評判のこのヴァイオリニストではなく、共演のシュナイト指揮ベルリン交響楽団を聞くべきだ。
彼が合わせ上手なのは知っていたけれど、この曲でもハーグナーの幾分単調に陥りそうなソロを支えて雄弁な指揮で、この演奏の聞き物となっている。
まぁ、そうは言っても第1楽章と第3楽章はかなり灰汁の強い音楽である。それを演奏するにはハーグナー嬢は少々品が良すぎるように思える。
これがわずかなこの演奏に対する私の不満であった。
ただ、第2楽章は大変気に入った。とてもとても美しく、うっとりさせる場面はそこかしこにあり、シュナイト氏の指揮もさすがに堂に入っている。
かなり贅沢な不満であることは承知しているが、この組み合わせでブルッフやバッハを聞いてみたいものだと思った。あるいはベルクなんて良いだろうなぁ…。ハーンの名演が忘れられないシェーンベルクなども一度聞いてみたいものだ。
そういう妄想はともかく、感動までにはあと一歩…。難しいものだ。
by Schweizer_Musik | 2009-02-03 07:41 | ナクソスのHPで聞いた録音
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