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シェベックの弾くシューマンのピアノ協奏曲
作曲者 : SCHUMANN, Robert Alexander 1810-1856 独
曲名  : ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 (1841/45)
演奏者 : ジョルギ・シェベック(pf), ルイ・フレモー指揮 パドルー管弦楽団
CD番号 : ERATOの記念ボックスより

1958年頃のリリースで、ステレオ録音だがかなり時代がかった録音で、解像度もあまりよくない。オケもどうも魅力に欠ける演奏なのだけれど、シェベックのピアノが素晴らしいのでついつい聞いてしまった。
ヤーノシュ・シュタルケルの共演者として知られるハンガリー出身のピアニスト、ジョルギ・シェベックであるが、ソリストとしても極めて優れたピアニストで、ERATOにはかなりのソロの録音が残っているはずで、1960年代はソリストとしても有名だった。
学生時代に彼のピアノの公開レッスンが私の通っていた大学で行われ、学生は皆聴講せよとのお達しだったかで、聞いたことがある。
凄かった…。上手いと思っていた同級生たちのピアノの音と彼の出す音のあまりの違いに、一流とは凄いモンだと学生ながらに感じ入ってしまったものである。
その彼が弾くソロのCDは何枚か持っているが、このシューマンは最近、某オークションで手に入れたもので、先ほどから聞いてみてはそのピアノの素晴らしさに聞き惚れていた次第である。
彼の弾くロマン派から近現代の作品は本当に素晴らしいもので(ただバッハなどを聞いたことがないからこんな言い方をしているだけで、本当はもっと凄いのかもしれない…)、彼の弾いたリストのロ短調ソナタやバルトークの舞踊組曲などは決定盤と言えるほどだった。
彼について語る人は少ない。ヤーノシュ・シュタルケルやアルチュール・グリュミオーの共演者として、あるいはカミーユ・モラーヌの歌ったラヴェルの「博物誌」などでの鮮やかなピアノを知る人はおかげで少ない。
でも、このシューマンを聞いて、私は再び彼が本当の巨匠だったことを思い知ったしだいである。
見かけたなら、ぜひお聞きになることをお薦めしたい。
by Schweizer_Musik | 2009-02-22 23:04 | CD試聴記
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