スウィトナーで聞くシュトラウスの交響的幻想曲「影のない女」
作曲者 : STRAUSS, Richard 1864-1949 独
曲名  : 交響的幻想曲「影のない女 "Die Frau ohne Schatten"」Op.65, TrV 234 (1914-17歌劇作曲/1946編曲)
演奏者 : オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン・シュターツカペレ
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セガンティーニ作「日陰の憩い」(1892)

シュトラウスのファンタジー(幻想曲)である。歌劇は筋立てが舞台を霊界としてやたらとわからにくい(やたら分かりやすいのもどうかと思うけれど)ものだけれど、これは管弦楽作品に編曲されたもので、1946年に作られた。
晩年のシュトラウスの音楽ではあるが、元々が若い頃の作品だし、名人の手すさびとしてはなかなか…。
歌劇の方が良いとは思うが、これほどの名演であれば、ちょっと歌劇の印象が薄れてしまう…。
このスウィトナーという指揮者をあれほど身近にあったため、その偉大さが見えなくなっていたのではと、ちょっと自分でも反省している。
オケもまだ東ドイツは健在だった頃の録音ということで、上手いし録音も良い。それにオトマール・スウィトナーの音楽の運びの良さ!!
歌劇を知らない人が聞いても充分に満足できるのではないだろうか。彼の聞く者をうんざりさせる自己顕示欲の塊のような「英雄の生涯」などのようなバカバカしさはこの音楽は無縁だ。
更に、歌劇から作っているからか、音楽の密度が途中でさがらない。この人の音楽は最初が良くて(所謂「つかみ」)途中がつまらないことが多いのだけれど(ティルや死と変容などはむしろ例外)この曲ではそういうこともない。いや、良い曲である。20分ほどがとても充実していた。
ナクソスにこれほどの名作・名演が入っているのだ。恐るべしである。お薦めですよ!!
セガンティーニの絵は、なんとなく、この音楽にあっているなぁ…などと思う。変かなぁ〜。
by Schweizer_Musik | 2009-02-27 08:27 | ナクソスのHPで聞いた録音
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