レーゼルの弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番
作曲者 : BEETHOVEN, Ludwig van 1770-1827 独
曲名  : ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3 (1801-02)
演奏者 : ペーター・レーゼル(pf)
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このソナタはハスキルが愛したことでも知られるが、ベートーヴェンのソナタの中では私も最も好きな曲で、下手なピアノでちょっと弾いてみたりもする。
大体この曲におけるベートーヴェンの意表をつく発想のおもしろさ!!は一体なんだ!!
冒頭、II度の第1転回型に7の音を入れて出てくるなんてことを、この時代の作曲家の誰がやったのだろう。こんなはじまりをしたら展開部からの戻りが大変だろうなと思っていたら、さらに意表をつくような方法でサラリと戻ってみせる。
伴奏だって、どこもちょっとだけ捻りを利かせ、どれも洒落ている。いや、ここのベートーヴェンは実にお洒落だ。美しいし、その姿のままに戯けてさえみせる(終楽章)。
その間にあるスケルツァンドな第2楽章の生気みなぎる音楽と続く優美そのもののメヌエット!ハスキルでなくともこの曲のファンになるのは当たり前だろう。
レーゼルの美しいタッチは、フォルテになっても木質の美しさを失わない。ダイナミック・レンジを広くとって演奏されるその音楽は何度聞いても厭きない…。
by Schweizer_Musik | 2009-03-30 07:20 | ナクソスのHPで聞いた録音
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