作曲者 : CRAS, Jean Emile Paul 1879-1932 仏
曲名 : 弦楽三重奏曲(1925-1926) 演奏者 : オッフェンブルク弦楽三重奏団【フランク・シリー(vn), ロルフ・シリー(va), マルティン・メルケル(vc)】 このアルバムは こちら ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝した辻井氏の帰国からのメディアへの露出は、さすがにエイ○△□らしいもので、羨ましく感じている音楽家も多いことだろう。 私は少し騒ぎすぎで、このポピュラー系の音楽事務所は本当にクラシックの音楽家を育てる気でいるのか不安に思う。 まっ、私は彼に素人作曲をさせて、それをCDにして売ろうという愚かなことを考える程度の会社であるし、それで良いと思っている程度のマネジメントである。彼の帰国後の一挙手一投足を報道されるのも、ちょっと有り難迷惑と思う。横山幸雄氏との師弟共演だと、今朝の情報番組でやっているのもそこまで報道すべきことなのかどうか…。 まっ、売れないクラシック音楽にとっては驚異的な売れ方をしているそうで、嬉しいことだが、こんな売り方されてはつぶれてしまうのが心配だ。あのクライバーンのように…。 ポリーニのような聡明な人は、ショパン・コンクール優勝後、数年、世界への露出を徹底的に避けたりしている。 ショパン・コンクールやチャイコフスキー・コンクールなどからすれば若干格下のクライバーン・コンクールで優秀したからと言って、こんな大騒ぎをさせて才能ある音楽家を潰さないで、しっかりレパートリーを練り上げて磨き上げていってほしいと思う。 演奏会への出演も、少し控えて自らを磨くべきだろう。今の事務所では私は彼の将来が心配である。うまく育ってくれればいいのだけれど…。 今朝は、クラの弦楽三重奏曲(1925-1926)を聞く。才気走った音楽をとても素晴らしい演奏で聞かせている。オッフェンブルク弦楽三重奏団とは何者?ビックリするほどのクオリティである。これは梅雨の中休みの今朝のような気持ちの良い朝にピッタリだ。ペンタトニックやヘキサトニックやハーモニーにドビュッシーやラヴェルの音楽に近い書法を聞くことができるが、もっと土俗的な何かがあるようで、洗練されすぎないことでクラ独特の音楽の生命力の横溢が聞けるように思う。 どの楽章(全4楽章)も魅力に溢れていて、これは名盤だ!! 他にルーセル、フランセの弦楽三重奏曲もあり、ルーセルなどは私には親しい作品だが、どれも良い。いつかまた詳しくレポートできればと思うが、さて仕事仕事!!
by Schweizer_Musik
| 2009-06-12 07:13
| ナクソスのHPで聞いた録音
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