知らなきゃ恥ずかしい名曲 + @ (S) -04
シベリウス(SIBELIUS, Jean 1865-1957 フィンランド)
705) 交響曲 第2番 ニ長調 Op.43 (1901-02)
演奏はクルト・ザンデルリンク指揮 ベルリン交響楽団。
あるいはコリン・デイヴィス指揮 ドレスデン・シュターツカペレ(腐っても鯛…)
もしくはパーヴォ・ベルグルンド 指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。
この曲も含め、クルト・ザンデルリンクの全集はナクソスにはないがバルビローリの全集、コリン・デイヴィス、ベルグルンドなどの全集とともにシベリウス演奏の最高峰だと思う。
シベリウスの交響曲は7曲あるが、どれも良い曲なので聞いてみると良い。クルト・ザンデルリンクの全集を次にあげておく。
第1番他
第2番 / 第3番
第4番 / 第5番
第6番 / 第7番
他に一斉を風靡したネーメ・ヤルヴィとエーテボリ交響楽団の全集はこちら
新しいBISレーベルのシベリウス交響曲全集はオスモ・ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団で録音されたが、全体にとても丁寧で美しいのだが、生命力にやや欠けるところが今ひとつの印象だ。ただ第5番の改訂前の4楽章制の方の録音が入っているのがうれしいところ。作曲家が何を考えて改訂したのか、色々と考えさせられるところでもある。

706) 交響曲 第4番 イ短調 Op.63 (1911)
演奏はレイフ・セーゲルスタム指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
ちょっと変わり種としてヘルベルト・ケーゲル指揮 ライプツィヒ放送交響楽団は、この曲の先進性を顕わにしていて、ちょっとドキッとさせる。

707) 交響曲 第5番 変ホ長調 Op.82 (1914-15/1916,1919改訂)
演奏は古いシャンドス・レーベルの全集からアレクサンダー・ギブソン指揮 スコティッシュ・ナショナル管弦楽団。佳演として薦められるのにはもう一つある。ペトリ・サカリ指揮 アイスランド交響楽団。

708) 交響曲 第6番 ニ短調 Op.104 (1918-23)
演奏はレイフ・セーゲルスタム指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団はこの曲の叙情性に焦点をあてたような演奏。一方パーヴォ・ベルグルンド指揮ベルリン放送交響楽団はこの曲の構築性に焦点を当てたかのような骨太な演奏。どちらも大変立派な演奏である。

709) 交響曲 第7番 ハ長調 Op.105 (1924)
演奏はレイフ・セーゲルスタム指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、もしくはパーヴォ・ベルグルンド指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。

710) 交響詩「フィンランディア」Op.26 (1899/1900改訂)
演奏はクルト・ザンデルリンク指揮 ベルリン交響楽団
合唱が入ったものなら演奏はレイフ・セーゲルスタム指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団他

711) シベリウス/4つの伝説曲 Op.22 (1895/97,1900,39改訂) -02. トゥオネラの白鳥 "The Swan of Tuonela"
演奏はオスモ・ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団

712) シベリウス/劇音楽「クオレマ」Op.44 (1903) 〜 悲しき円舞曲 Op.44-1 (1904改訂)
演奏はクルト・ザンデルリンク指揮 ベルリン交響楽団

713) 野外劇「カレリア "Karelia"」のための音楽 (1893)
演奏はオスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団には劇音楽「クオレマ」Op.44 (1903)の全曲も入っている。
より有名な組曲版ならトゥオマス・オッリラ指揮 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団は素晴らしい演奏!!

714) ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 (1903/05改訂)
演奏はペッカ・クーシスト(vn), レイフ・セーゲルスタム指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

715) 5つの小品「樹の曲」Op.75 (1914)
演奏はラルフ・ゴトーニ(pf)



シュポア(SPOHR, Louis (Ludewig) 1784-1859 独)
716) ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 Op.47「劇唱の形式で "in modo di scena cantante"」(1816年スイスにて完成)
演奏はシモーネ・ラムスマ(vn), パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア

717) クラリネット協奏曲 第1番 ハ短調 Op.26 (1809)
演奏はエルンスト・オッテンザマー(cl), ヨハネス・ヴィルトナー指揮 スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団, スロヴァキア放送交響楽団

718) 大九重奏曲 ヘ長調 "Nonet" Op.31 (1813)
演奏はペルシウス・アンサンブル



シュトラウス(STRAUSS, Richard 1864-1949 独)
719) 交響詩「ドン・ファン」Op.20 (1887-88)
演奏はマーク・アルブレヒト指揮 ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団。
もしくはベルトラン・ド・ビリー指揮 ウィーン放送交響楽団

720) 交響詩「死と変容」Op.24 (1888-89)
演奏はヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ロンドン交響楽団

721) 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28 (ロンドー形式による昔の無頼の物語) (1894-95)
演奏はクリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団

722) 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30 (1895-96)
演奏はガリー・ベルティーニ指揮 ケルン放送交響楽団

723) 交響詩「英雄の生涯」Op.40 (1897-98)
演奏はルドルフ・ケンペ指揮 ドレスデン・シュターツカペレ

724) 家庭交響曲 Op.53 (1902-03)
演奏はネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団かもしくは、ジェラード・シュワルツ指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団で。

725) アルプス交響曲 Op.64 (1911-15)
演奏はラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
もしくはアントニ・ヴィト指揮 ワイマール・シュターツカペレ

726) 交響詩「ドン・キホーテ」Op.35 (1896-97)
演奏はラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団他

727) ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 Op.11 (1883)/第2番 変ホ長調 Op.86 (1942)
演奏はペーター・ダム(hr), ハインツ・レーグナー指揮 ドレスデン・シュターツカペレ

728) 変容 (メタモルフォーゼン) -23の独奏楽器のための- (1944-45)
演奏はオトマール・スウィトナー指揮 ドレスデン・シュターツカペレ

729) オーボエ協奏曲 ニ長調 AV.144 (1945-46)
演奏はラヨシュ・レンチェス(ob), ネヴィル・マリナー指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団

730) 4つの最後の歌 AV.150 (1948)
演奏はエリーザベト・シュヴァルツコップ(sop), オットー・アッカーマン指揮 フィルハーモニア管弦楽団

731) 歌劇「サロメ」Op.54 (1903-05)
演奏は古いモノラル録音だがクレメンス・クラウス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他
ステレオではオトマール・スウィトナー指揮 ドレスデン・シュターツカペレ他

732) 歌劇「エレクトラ」Op.58 (1906-08)
演奏はセミヨン・ビシュコフ指揮 西ドイツ放送交響楽団他

733) 歌劇「ぱらの騎士」Op.59 (1909-10)
演奏は古いモノラル録音だがエーリヒ・クライバー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他


ストラヴィンスキー(STRAVINSKY, Igor 1882-1971 露→瑞西→仏→米)
734) バレエ音楽「火の鳥」(1910)
演奏はマリス・ヤンソンス指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
同じ版でロバート・クラフト指揮 フィルハーモニア管弦楽団もある。
1945年の組曲版はギュンター・ヴァント指揮 バイエルン放送交響楽団がある。

735) バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911)
演奏は1911年版だがチャールズ・マッケラス指揮 ロンドン交響楽団が良い。1947年版ではロバート・クラフト指揮 フィルハーモニア管弦楽団。最後の弟子であったロバート・クラフトが恣意的な解釈を極端にまで排して演奏したものは、実に意義深いと思う。

736) バレエ音楽「春の祭典」(1913)
演奏は華麗なシルヴァン・カンブルラン指揮 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団、あるいはジョナサン・ノット指揮 バンベルク交響楽団。
古いオトマール・スウィトナー指揮 ドレスデン・シュターツカペレの演奏も素晴らしいオーケストラの音色が楽しめる。

737) バレエ音楽「ミューズをつかさどるアポロ」(1947年改訂版)
演奏はこれまた弟子のロバート・クラフト指揮ロンドン交響楽団が良い。最終稿(?)の1947年版による演奏は、無味乾燥な演奏をするという評判とは違い、なかなか味わい深いものだと思う。
もうひとつユーリ・バシュメット指揮 モスクワ・ソロイスツは大変美しい演奏。

738) バレエ音楽「プルチネルラ」(1919-20)
演奏はロバート・クラフト指揮 フィルハーモニア管弦楽団他の演奏が優れている。現代音楽ではお馴染みのクリストファー・リンドン=ギーガオーストラリア室内管弦楽団他を指揮したものは知られざる名盤。歌手も知った名前は一人もいないけれど、よく歌っていると思う。
組曲版はギュンター・ヴァント指揮 バイエルン放送交響楽団が優れている。もうひとつヘルベルト・ケーゲル指揮 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団も極めて優れた演奏である。

739) 詩篇交響曲 (1930)
演奏はシクステン・エールリンク指揮 スウェーデン放送交響楽団, 合唱団
ちなみに交響曲は中期の3曲(他は下記参照の事)が管楽器のためのシンフォニアとごく初期の作品を除いて大変重要なのだが、3曲をまとめておさめたものがミヒャエル・ギーレン指揮 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団他で、これは3曲とも素晴らしい出来。

740) ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (1931)
演奏は当時俊英であったトシー・スピヴァコフ(vn), モーリス・アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団。

741) ダンバートン・オークス協奏曲 変ホ長調 (1937-38)
演奏はエドモン・ド・シュトゥツ指揮 チューリッヒ室内管弦楽団,チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団管楽器奏者たちは名盤。

742) 3楽章の交響曲 (1942-45)
演奏はジョナサン・ノット指揮 バンベルク交響楽団と前述の
ミヒャエル・ギーレン指揮 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団が良い。

743) 交響曲 ハ調 (1939-40)
演奏はミヒャエル・ギーレン指揮 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団

744) 兵士の物語 (1918)
演奏はストコフスキー指揮 アンサンブル他は歴史的名盤。短縮版の組曲版ならパーヴォ・ヤルヴィ指揮 ブレーメン・ドイツ・カンマーフィルハーモニーのメンバーによるものが良い。

745) 弦楽四重奏のための3つの小品 (1914)
演奏は若干不満はあるのだがスイスのシネ・ノミネ四重奏団の演奏がなんとか及第点か?ライブだがイザイ四重奏団のものもまあまあ…。

746) 歌劇「放蕩者のなりゆき」(1947-51)
演奏はロバート・クラフト指揮 セント・ルークス管弦楽団他が良い。またストラヴィンスキーの自演盤もナクソスが復刻している。音も良い→(こちら)
by Schweizer_Musik | 2009-08-13 17:23 | 学生諸氏へ
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