ドビュッシーの前奏曲集のオーケストラ編曲集
作曲者 : DEBUSSY, Claude 1862-1918 仏
曲名  : 前奏曲集より
演奏者 : マーク・エルダー指揮 ハレ管弦楽団
CD番号 : Halle/CDHLL-7513

前奏曲集 第2巻 (1912-13) -01. 霧 "Broulliards" : Moderé
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -07. 西風の見たもの "Ce qua vu le vent d'Ouest" : Anime et tumultueux
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -12. ミンストレル "Minstrels" : Modere
前奏曲集 第2巻 (1912-13) -10. カノープ "Canope" : Tres caime et doucement triste
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -04. 音と香りは夕暮れの大気に漂う "Les sons et les parfums tournent dans lair du soir" : Modere
前奏曲集 第2巻 (1912-13) -03. ビーノの門 "La Puerta del Vino" : Mouvement de Habanera
前奏曲集 第2巻 (1912-13) -06. 変わり者のラヴィーヌ将軍 "Général Lavine - eccentric" : Dans le style et le mouvement dun Cakewalk
前奏曲集 第2巻 (1912-13) -02. 枯葉 "Feuilles mortes" : Lent et melancolique
前奏曲集 第2巻 (1912-13) -11. 交代する3度 "Les tierces alternées" : Moderement anime
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -11. パックの踊り "La danse de Puck" : Capricieux et leger
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -03. 野をわたる風 "Le vent dans Ia plaine" : Anime
前奏曲集 第1巻 (1909-10) -08. 亜麻色の髪の乙女 "La fille aux cheveux de lin" : Tres calme et doucement expressif

こういう曲が演奏されている。編曲は全てコリン・マシューズによるもので、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのEMI盤(TOCE-55737)でもいくつか取り上げられていたが、「西風の見たもの」と「枯葉」以外は初めて耳にするものばかり。
私はドビュッシーの前奏曲集はオーケストレーションの誘惑に駆られる魅力的な素材ばかりだと思っている。ストコフスキーは「沈める寺」と「このマシューズ編曲にもある「亜麻色の髪の乙女」を編曲しているし、アンリ・ビュッセルも「ビーノの門」を編曲している。
グレインジャーが編曲した「ヒースの茂る荒れ地」など素晴らしいものもあるし、多分ユージン・オーマンディ?かカイエの編曲だと思うのだが「変わり者のラヴィーヌ将軍」の打楽器や管楽器を多用した興味深い編曲もあったし、編曲者がわからないのだけれど、「月光のふりそそぐ露台」の管弦楽編曲版をコンサート・ホールの録音(だと思うけれど)でチャールズ・ゲルハルト指揮 シンフォニア・オブ・ロンドンの演奏によるものも持っている。
しかし、こうしてまとまったものというのは無く、不思議だなぁと思っていた。
余談てはあるが、「音と香りは夕暮れの大気に漂う」は大学の時の管弦楽法の後期の試験課題であった…。同級生のSさんという女の子の分までやってあげたことを思い出したりしていた。ああ学生時代の私の編曲した楽譜はもちろん提出したまま、消え去ったが(とても良い点数をもらったけれど…笑)、このマシューズの編曲はどれも上手いものである(←当たり前だ!)
ただ、ちょっと重厚すぎる感じもしている。変わり者のラヴィーヌ将軍などは打楽器を多用していて、あっこれはオーマンディ盤を聞いているに違いないなどと思ったりしたけれど、大体軽妙さはなく、少し大仰に聞こえてしまうのはストコフスキーなどのアレンジとよく似ている。
エルダーの指揮するハレ管弦楽団は上手いものであるが、もう少し遊びというか、軽いノリで歌ってみたりしてくれると良いのにと思った。ちょっとまじめすぎるのだ。
亜麻色の髪の乙女の編曲は手が込んでいるが、メロディーの素直な流れが響きに埋没してしまっている。編曲者の個性であろうが、私はもう少し単刀直入に編曲する方が良いと思う。テクニックはわかるが…。
バックの踊りなども音を少し重ねすぎて冒頭の面白さが演出過多になっている。大体テクニックを使いすぎているのだ。機会があれば私も挑んでみたい課題ではあるが、私はもっと単純にオケに編曲して原作の面白さを際だたせたいと思う。
しかし、このマシューズ氏、人気があるのもよくわかる。最近では「惑星」に「冥王星」をくっつけてみたり…。企画力のある作曲家だなと思ったりした。
by Schweizer_Musik | 2009-08-19 11:55 | CD試聴記
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