少しだけ…
作曲者 : GOULD, Morton 1913-1996 米
曲名  : ラテン・アメリカン・シンフォネット 第4番 (1940)
演奏者 : モーリス・アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団
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今日も少しだけ仕事をして、音楽三昧に過ごすこととする。モートン・グールドのこの魅力溢れる作品には、作曲者自身による名演が残されているので、わざわざアブラヴァネルの演奏を聞かなくても…とも思わないでもないけれど、この演奏はなかなかいけるのだ。それにNAXOSにはグールドの自演の録音(できればロンドン交響楽団とのJVC/VDC-1153が良いのだけれど…)はなく、古いやや問題もある録音しかなかったのだから、このアブラヴァネルの録音の存在は大きい。
シリアスな作品においてはかなり渋い作風のモートン・グールドが聴衆にすりよったこういう作品の人なつっこさは格別で、それをモーリス・アブラヴァネルは極上の演奏で聞かせてくれる。
ルンバやタンゴといったラテンのリズムをオケ作品にギュッと詰め込んだ楽しさは、モートン・グールドがこうした世界に対する造詣の深さをも示している。
1962年の録音だと思うが(未確認!)、さすがと思われるほどのクオリティで、これなら充分である。大体、アブラヴァネルについてあまりに我が国は評価が低いのは気の毒だ。彼はユタというお金持ちの町でとてもよい仕事をしていたと思うのだが…どうだろう。
いや文句なしに楽しい…。それに鮮やかなオーケストレーションに脱帽だ。今やっている編曲も彼のように出来ればいいのだが…。
by Schweizer_Musik | 2009-09-15 18:53 | ナクソスのHPで聞いた録音
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