シャブリエの歌劇「エトワール」の日本初演に行ってきた
東京オペラ・プロデュースのよるシャブリエの歌劇「エトワール」の日本初演を聞きに、蒲田まで出かけ、今帰ったところである。実に素晴らしい公演だった。会話は日本語で、歌唱はフランス語というやり方で、字幕もついていてわかりやすいものであった。また主役のズボン役ラズリをやった岩崎由美恵の歌は惚れ惚れするほどの声量とコントロールで、誠に見事!!オケも臨時編成ではあったみたいだが、よくまとまっていて上手かった。
ラウラを歌った及川睦子はよく歌っていたし、はじめちょっと硬くなっていた国王も、後半は調子が出てきて、良い歌を聴かせていたし、演技もよかった。出演者はどの役もとてもよくはまっていた。おそらくは入念にオーディションをしてキャスティングをしたものとと想像され、公演にむけた主催者の熱意が感じられた。
しかし、こんな良い公演なのにガラガラでは気の毒!
私は2階席で聞いたのだが、ほとんど客はいなかった。一階も大分空いていたみたいで、意義深い作品の日本初演であり、かつ上質の公演でありながらこれではもったいない!
来週は神奈川シティ・オペラの「愛の妙薬」の公演に出かける予定ではあるが、メジャーな作品であっても公演には赤字がつきもので、意欲をもってコンサートを続けている素晴らしい団体を守るためにもこうした公演をもっと多くの人に楽しんでもらいたいと切に願うばかりである。
先日、上福岡フィルハーモニーで指揮をしていた芳賀大和さんが、副指揮者として名を連ねていたことや、教え子の写譜屋をやっているヴィオラ弾きのN君がこの公演の楽譜を制作したことなどもあって行くこととなったが、思いがけない収穫であった。
小編成のオケながら、若い人たちが中心のアンサンブルはとても良い響きを奏でていたし、歌も演技も、ちょっとミュージカル仕立ての楽しい演出も、どれもが楽しめた。
舞台装置はかなりいい加減な感じだったけれど、最初に感じた違和感はしばらくすると慣れてしまった。警察官というか官吏の制服がちょっとナチスの制服のようで、嫌な感じだったが、それも含めての風刺が効かせてあったのだろうと思う。
by Schweizer_Musik | 2009-10-24 23:29 | コンサートの感想
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