ハイティンクとシカゴ交響楽団のマーラーの「悲劇的」
作曲者 : MAHLER, Gustav 1860-1911 オーストリア
曲名  : 交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」(1903-04/06改訂)
演奏者 : ベルナルト・ハイティンク指揮 シカゴ交響楽団
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一日、よく働いた…。今日はこのくらいでと思って横になったら、1時間以上も気を失っていたようで…。少し薄暗くなっていた。つるべ落としは秋の話で、世間はもうすっかり冬なのだから当然と言えば当然…なのだろう。
で、コーヒーを飲んで頭をすっきりさせて、残ったスコアの整理をしたり、ミスをチェックしたりしてちょっと過ごしていたら、もう辺りは真っ暗に…。季節の移り変わりを実感したところである。

さて、シカゴ交響楽団の自主レーベルがナクソスに参戦した…。ああ、もうずいぶん買っているので、ちょっと残念なような…(笑→贅沢な奴Ⅰ!)
シカゴ交響楽団のシェフに就任した直後の?(だったかな…)マーラーの第3番の交響曲が圧倒的だっただけに、これにも期待したものの、ちょっと肩すかしだった。ハイティンクもずいぶん角がとれてしまったなぁというのがこの演奏を聞いた印象だ。コンセルトヘボウ管との最初の全集の圧倒的な名演からすると、きれいな音楽だと思うが、ちょっと平板に聞こえてしまった。テンポもずいぶん遅くなっている。冒頭のアクセントの効かない歌い回しはそれでも恐ろしく息の長いフレージングの中で大きな起伏を生み、確かにハイティンクだなと実感はさせるが、奥ゆかしい佇まいで、これはこの曲の世界とはちょっと違うようにも感じたのである。
激烈なパッションが、引き裂かれた精神世界で爆発する…という世界からは調和した、しごくまとまった世界に彼は安住しているかのようだ。
巨匠だけにこれも許されるのかも知れないし、私は彼の業績を勘案し、これはこれで認めるが、この演奏を第1に聞こうとは思わない。
もっと生々しい「悲劇的」で聞き込んでしまっている私には、刺激が足りなかったようだ。美しい「悲劇的」をご希望の向きには良いだろう。
シカゴ交響楽団はいつもながら上手いものである。
by Schweizer_Musik | 2009-11-16 18:51 | ナクソスのHPで聞いた録音
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