ハンス=ユルゲン・ワルターの録音をiTune−Storeでゲット
作曲者 : WEBER, Carl Maria von 1786-1826 独
曲名  : 舞踏への勧誘 Op.65 (1819) "Aufforderung zum Tanz" (ベルリオーズ編)
演奏者 : ハンス=ユルゲン・ワルター指揮 ハンブルグ放送交響楽団
CD番号 : iTune−Storeにて購入

懐かしいハンス=ユルゲン・ワルターの録音を久しぶりにiTune−Storeにてダウンロードして試聴する。色々聞いてみたけれど、どれも水準以上の出来で、これが何故無視されているのか、私には理解不能だった。
ハンブルクの放送交響楽団(実態は不明だが、ギュンター・ヴァントが振っていたあのオケなのだろうか?ちょっと考えてみて、彼が率いていたというハンブルク室内管弦楽団なる団体の録音用の名称なのでは?と思ったりしている)はそれなりに優秀で、多分入念なリハーサルなんてしないで、チャッチャッと合わせて「はい本番」みたいなやり方だったのではと思われるが、それでも充分楽しめる内容で、無視するというのは、ただ録音が古いというだけなのでは?
テンポの変化など、ちょっと不自然なというか、無理な動かし方をしているところも無きにしもあらずだけど、悪くない。伴奏のワルツのリズムがやたらと野暮ったいのはご愛敬だが、カラヤンなどの贅を尽くした演奏に比べればやや劣ると思う。でも躍動するリズムは本格のものだし…。
手際の良さが反感を感じさせたのかもしれない。記憶をたよりに言わせてもらえば、彼のベートーヴェンの交響曲なんて、本格のもので、素晴らしかったと思うが…。レオポルド・ルートヴィッヒやベルンハルト・パウムガルトナー、ルドルフ・アルベルトなどが再評価される昨今、彼にももう少し光をあててみては如何だろう。
CD化したら、マニア歴30年以上の人たちがこぞって購入に走ることだろう。
考えてみれば、ギュンター・ヴァントなどもそうした廉価盤でよく売られていたもので、今でこそ神様扱いだけれど、その昔は彼も無視されていたのだった…。評価って難しいものだ。

今の若い方は知らないだろうから、こちらを参照していただきたい。なんとソンドラ・ビアンカ女史とのツーショット写真も掲載されている。まだご存命のご様子。長生きしていただきたいと心から思う。(決して幽霊指揮者ではありません…。オケは実態不明だけれど)
by Schweizer_Musik | 2009-12-05 22:38 | CD試聴記
<< ハンス=ユルゲン・ワルター指揮... 温故知新 Vol. 31 ミュ... >>