12月30日 (その2)
ちょっと休憩。ベートーヴェンのトリプル・コンチェルトを聴く。指揮はマルコム・サージェント。ソリストは豪華でオイストラフ・トリオの面々が演奏している。名盤の誉れ高いカラヤン盤ではチェリストがクヌシェヴィツキーからムスティスラフ・ロストロポーヴィッチに替わるが、これはあんな豪華版ではないものの、充分に豪華な演奏(日本語になっていないな…)である。
カラヤンとのケンカ・セッションでは、火傷しそうな熱さであったが、これはとても伸びやかで、どこかパストラルな雰囲気があって、こちらも私は結構好きなのだが、どうもカラヤン盤の影に隠れてしまって、今ひとつの人気のようである。大体マルコム・サージェントが振るベートーヴェンなんて、他に聞いたことがないわけで、そんな状況がこの演奏への先入観を抱かせてしまう結果となっているようだ。
更に、この曲自体がベートーヴェンと言えば何でも有り難がって聞く日本人にしては、人気が今ひとつである。それはどうやら、優秀なソリストを3人も揃えなくてはならないという営業的な思惑も滲んでいるように思われるのは、私のひがみ根性から?
だからではないだろうが、ベートーヴェンの失敗作とか言われることも多く、この曲はずいぶん損をしているように思われる。私の判官贔屓の性格がムクムクと一言言わねばと熱い思いを滾らせる…。(笑)
一種の合奏協奏曲で、きらびやかなソリストの技を期待する人たちからは「つまらない」と言われる傾向にあるが、これはなかなか滋味豊かな音楽なのである。第3楽章など、なんて良いメロディーなのだろうと思う。ベートーヴェンって簡単なメロディーをちょいと捻っておもしろみを出す天才だ。
by Schweizer_Musik | 2009-12-30 12:00 | 日々の出来事
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