グラナドスの「スペイン民謡による6つの小品」をラローチャの演奏で
作曲者 : GRANADOS, Enrique 1867-1916 スペイン
曲名  : 前奏曲とスペイン民謡による6つの小品 (1895年頃)
演奏者 : アリシア・デ・ラローチャ(pf)
CD番号 : LONDON/F35L-50044

アリシア・デ・ラローチャがスペイン人だから上手いのではなく、彼女が素晴らしいピアニストだからこんなにも素晴らしい音楽となってグラナドスの真価が伝わってくるのだと思わずにいられない。ちょっとした間のとり方にしても、溜息が出てくるほど…。彼女が昨年亡くなったのは、すでに演奏活動から引退していたとは言え、なんとも残念で悲しい出来事だった。

グラナドスはスペイン舞曲集でサン=サーンスなどから賛辞を受けて作曲家としても認められることとなったが、その後の作品と推測されるこの曲でもスペイン情緒満載の傑作を書き上げ、ゴエスカスなどとともに彼の代表的な作品として知られることとなっている。
技法としてはフリギア旋法を基礎としたもので、スペインの音楽にありがちな手法が徹底して使われている。これをどれだけの作曲家たちか真似をしたことか…(笑…私もやりました…)
アリシア・デ・ラローチャのピアノはどれだけ賛辞を重ねても足りない。輝かしいタッチは様々な音色を持ち、音楽は立体的で奥行きを体現する。まさに名演というのはこのような演奏に捧げられる言葉なのだろう。
私のCDはずいぶん昔に買ったものだが、今でも手に入りやすいもののようなので、まだお聞きでない方はぜひ!!

写真はゲーテやリストとダグー夫人も訪れ泊まったスイス中部の峠の村アンデルマット。彼らが泊まったドライ・ケーニゲ・・ポスト(3人の王様の郵便宿という意味?)という名のホテルは今も営業しており、私と妻も20年近く前に泊まった。良いロケーションで、前の道で馬の調教らしきものが行われ、氷河から流れ出したアーレ川の水源となる流れる音が心地よかった思い出がある。
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by Schweizer_Musik | 2010-03-23 06:10 | CD試聴記
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