スメタナの「わが祖国」より「ボヘミアの森と草原から」
作曲者 : SMETANA, Bedřich 1824-1884 ボヘミア
曲名  : 連作交響詩「わが祖国」第4曲「ボヘミアの森と草原から "Z ceskych luhu a haju (From Bohemia's Woods and Fields)"」(1875)
演奏者 : ワルター・ジュスキント指揮 セントルイス交響楽団
CD番号 : VOX/CDX-5105

ジェスキントのソロ(笑)のアルバムからこの曲をとりあげよう。チェコの指揮者だからというのではなく、彼の今手に入るものの唯一の管弦楽作品だから…。
彼はジョージ・セルの弟子であり、ピアノもよく弾くらしいが、それは聞いたことはない。ナチスの迫害からイギリスに逃れ、戦後はイギリス、オーストラリア、アメリカと英語圏を中心に活躍した。録音ではもっぱら協奏曲の共演ばかりで、指揮者ジュスキントとして全面に出たものは少ないように思われる。
戦前はプラハ・ドイツ歌劇場(ここでジョージ・セルのアシスタントとして指揮をはじめている)で活躍していたこともあり、歌劇場のたたき上げと言っても良い。だから、キルステン・フラグスタートやシュヴァルツコップがキャスティングされたパーセルの「ディドーイニーアス」なんて録音もEMIにあった(NAXOSが復刻している)。
この演奏を聞くと、ジュスキントという人がオケに決して無理をさせず、余裕のあるテンポで充分に歌わせることを好んでいたように思われる。
それが一番うまく音となったのがこれで、同じアルバムに入っている「惑星」などはちょっと安全運転が過ぎて、面白みに欠けるところもなきにしもあらず…である。
こうした実務的なところが、協奏曲の相手役にうってつけだったのだろう。

写真はルツェルンのトリブシェンにあるワーグナー旧宅。
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by Schweizer_Musik | 2010-04-06 19:45 | CD試聴記
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